愛知・名古屋アジア大会のボクシング女子60キロ級で、台湾の林郁婷(リン・ユーティン)が金メダルを獲得した。前回大会に続く連覇だが、今回は階級を上げての挑戦だった。決勝を制した林は試合後、長く続いた出場資格の論争を経て、ある一言を口にしたと韓国メディア『OSEN』が伝えている。
林郁婷「ようやく夜明けを見ることができた」
『OSEN』によると、林は10月2日に愛知県西尾市の会場で行われた決勝で、中国の楊成宇(ヤン・チェンユー)に5-0の判定勝ちを収めた。長いリーチを生かして素早いストレートを放ち、カウンターでも優位を保ったという。
2023年の杭州大会では57キロ級で優勝しており、今回は階級を上げての連覇となった。
試合後、林は「本当に簡単ではなかった。ようやく夜明けを見ることができた」と語った。さらに「ここまで耐えてきた自分に本当に感謝している」と述べ、信じ続けてくれたコーチへの感謝も口にしたと伝えられている。
IBAの失格処分からワールドボクシングの検査通過まで

林は過去に、出場資格を巡る大きな論争の渦中に置かれてきた。2023年の世界選手権では、国際ボクシング協会(IBA)が性別適格性検査に不合格だったとして失格処分とした。
2024年のパリ五輪では、国際オリンピック委員会(IOC)が出場を認めた。IOCはIBAの決定を恣意的だったと批判し、林は金メダルを獲得した。それでも論争は続いたという。
2026年3月には、IBAに代わって競技を運営するワールドボクシングの検査を通過し、女子部門への出場資格を認められた。同メディアは、こうした経緯とともに今回の連覇を伝えている。台湾メディア『Focus Taiwan』によると、林は今季、4月のアジア選手権(モンゴル・ウランバートル)で銅メダル、6月のワールドボクシングカップ貴陽大会(中国)で銀メダルを獲得していた。
