韓国の女子プロビリヤード(LPBA)ツアーで、異色の経歴を持つ選手がプロ初優勝を果たした。NH農協カードのチョン・スビンが10月11日に行われた大会決勝を制し、デビュー1497日目で頂点に立った。友人のアルバイト代役をきっかけに競技を始めたチョンだが、プロ37大会目での栄冠の陰には、ある不調の克服がある。

イ・ミレを破り賞金4000万ウォンを獲得

韓国メディア『スターニュース』や『朝鮮日報』によると、舞台は京畿道高陽市で開かれた2026-2027シーズン第4戦だ。チョンは「クラウンヘテLPBAチャンピオンシップ」の決勝で、ハイワンリゾートのイ・ミレと対戦した。結果はセットカウント4-2(11-1、11-10、10-11、11-7、8-11、11-5)だ。

優勝でチョンは優勝賞金4000万ウォン(約460万円)を手にした。この一戦の賞金だけで、過去に積み上げた累計賞金3550万ウォン(約410万円)を上回っている。試合後、チョンは「こうした瞬間を期待して、より熱心に練習した」と語っている。

夜間のコンディション調整と課題の克服

画像: 夜間のコンディション調整と課題の克服

淑明女子大学の在学中に友人の代役でビリヤード場の店番をしたチョンは、競技の魅力にはまり、2022-2023シーズンにワイルドカードでプロ入りした。今年2月の大会で初めて決勝に進出したが、夜間の試合に対する調子調整に失敗して準優勝に終わった経緯がある。当時の苦い経験を踏まえ、今回は睡眠時間を7時間ほど確保するパターンに変更して挑んだという。

勝利後の記者会見でチョンは、最近亡くなった愛犬が優勝とともに頭に浮かんだと明かした。訓練のため最期に立ち会えなかったといい、涙が出そうで放送局のインタビューでは触れなかったという。一方で「優勝したがまだ足りない点が多い。今も基礎を築こうと努力している」と語っている。

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