10年目を迎えた今季は、開幕前の「10年目のありがとう」広告も話題に。特に“Jリーグへの感謝メッセージ”には多くのファンが胸アツしたはずです。
そして今、各地で“NBA級”と評される最新アリーナが続々と誕生中。暗転、照明、音響、演出―――すべてがライブさながら!
他競技とはひと味違う、アリーナスポーツならではの熱狂が広がっています。
…でも、いざ「見に行こう!」と思っても「B.LEAGUEってどうやって見るの?」「仕組みがよくわからない」という人も多いはず。そこで今回は“B.LEAGUEのきほんのき”をやさしくおさらいしていきましょう!
(常連さんは復習も兼ねて!)
B.LEAGUEの1年って、どう流れているの?
B.LEAGUEは日本の男子プロバスケットボールのトップリーグ。2025-26シーズンは B1が26クラブ、B2が14クラブ、B3が15クラブで構成されています。B1は東と西の2地区制で、舞台はすベて屋内アリーナ。天候に左右されず、週末は土日で連戦、平日は(主に)水曜ナイトゲームも!試合数は各クラブ、レギュラーシーズン60試合を戦います。
シーズンの流れはシンプルで、10月に開幕 → 4月末までレギュラーシーズン → 5月にチャンピオンシップ(CS)。いまリーグは、2026-27シーズンからの新制度「B.革新(ビー・イノベーション)」に向けて真っ最中。これは、Bリーグを“次のステージ”へ進めるための大改革で、クラブ経営、アリーナ環境、そして試合レベルまで、すべてを世界基準に近づけるプロジェクトです。
その目玉が、新たに誕生するトップカテゴリー「Bプレミア」。観客動員や収益、アリーナ規模など、厳しい基準をクリアしたクラブだけが参加できる“真のトップリーグ”になります。今季(2025-26)は、そのスタートを見据えた“前シーズン”。まさに、B.LEAGUEが新しい時代に踏み出す準備期間なんです。
観戦体験もルールも、どんどんアップデートされています!
B.LEAGUE の“頂上決戦”! チャンピオンシップの仕組みをざっくり解説
B.LEAGUEのシーズンを締めくくるのが「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP(CS)」。いわゆる“プレーオフ”で、5月に開催されます。流れはシンプルで、「レギュラーシーズン → CS → 優勝!」。
出場できるのは全部で8クラブ。各地区上位2クラブ×2地区=4に、全体の勝率上位4クラブ=ワイルドカードを加えた8チームで頂点を争います。今季(2025-26)はB1が東西2地区制になったことで、ワイルドカード枠が4枠つに拡大しました。
準々決勝(QUARTERFINALS)と準決勝(SEMIFINALS)は、2戦先勝の最大3試合方式。シリーズのホーム開催権は上位シードのクラブに与えられるため、レギュラーシーズンで“1つでも上”を目指すことが、勝ち筋にも興行面にも直結します。
決勝(FINALS)は中立地開催。近年は横浜アリーナが舞台で、3試合制(2戦先勝)で年間王者を決めます。——プレミア移行前、現行B1としての“最後の王者”はどのクラブになるのか?その答えは、来年の初夏に明らかに…!
あなたの“推しクラブ”、どこにする? はじめてのB.LEAGUE選び
全国にはB1からB3まで合計で55クラブ(2025-26シーズン時点)あります。まずはシンプルに「住んでいる県名+B.LEAGUE」で検索! あなたの街にも、意外とすぐ近くにホームクラブがあるかもしれません。地元ならではのイベントや、ご当地コラボも多く、見に行くだけで“地域の熱”を感じられます。
推しを見つけるなら“アリーナ応援”に個性があるクラブをチェック。たとえば、宇都宮ブレックス。昨季のB1チャンピオンで、日本人初のNBAプレーヤー・45歳のレジェンド、田臥勇太がいまも現役でプレーしています。千葉ジェッツはLaLa arena TOKYO-BAYが本拠地。アリーナ全体が一体化するとうな熱気と、渡邊雄太・富樫勇樹という日本代表クラスのスターが看板を張る、超人気クラブ。西地区では琉球ゴールデンキングス。CS常で、沖縄独特の雰囲気と地元ファンの温かさが魅力です。
“体験”で選ぶなら、名古屋ダイヤモンドドルフィンズやアルバルク東京、群馬クレインサンダーズもおすすめ。名古屋の新拠点・IGアリーナ、アルバルク東京のTOYOTA ARENA TOKYO、そしてオープンハウスアリーナ太田は、どれも演出・音響・導線までハイレベル。初めて訪れる人でも「え、バスケってこんなにカッコイイの!?」驚くはずです。
はじめてでもハマる! B.LEAGUE観戦“体験”のススメ

試合を見に行くなら、まずは各クラブの公式サイトをチェック! 試合スケジュールやイベント情報が載っているので、事前に見ておくと安心です。
試合開始40分前くらいから、選手入場やオープニング演出がスタート。アリーナが暗転し、照明と音楽が切り替わる瞬間は、まるでライブ会場のよう。あの高揚感は現地でしか味わえません。
座席にとよって楽しみ方もさまざま。
コートエンドなら、選手の迫力あるプレーが間近で見られ、サイド席なら戦術やフォーメーションの全体像をしっかり追えます。シューズが床を踏みしめる音、ベンチの声、タイムアウト中の演出……アリーナMCが盛り上げるなかで進むあの時間はまさに“五感で味わうスポーツ”です。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒット、そしてFIBAバスケットボールワールドカップ2023(沖縄)で日本代表の歴史的勝利。
あの熱がいま、B.LEAGUEにも広がっています。さらに、河村勇輝のNBA挑戦など“夢の続き”を感じさせるニュースも続々。
選手やクラブをまだ詳しく知らなくても大丈夫!B.LEAGUEのアリーナは“初めての人でも楽しめる工夫”が詰まっています。
さあ、アリーナで“2時間の非日常”を体験してみませんか?
熱気と一体感があふれるB.LEAGUE。次回は、そんなアリーナで過ごす“週末2時間の非日常”を、実際の観戦体験から紹介します!
執筆:Qoly Bリーグ・バスケットボール取材班

