DJ.STARMAN はOB大和と雨天中止のリベンジを果たす

『BAY BLUE SHOW TIME』のトップバッターは、2024年までベイスターズでプレーした大和と、球団マスコットのDJ.STARMAN(DJ.スターマン)がを務めた。
DJ.STARMANは、今年4月11日に予定されていたものの、無念の雨天中止となった『B-PARTY』のリベンジの場となったが、大和とともに上がったステージで見事に雪辱を果たした。

可愛らしい見た目や、愛嬌ある動きもさることながら、この日のスターマンはDJ.STARMANとして、安定したプレーを見せた。森原康平投手の登場曲として使われている『Bailar』(Deorro ft. Pitbull & Elvis Crespo /2016年)、大和選手が使っていた『The Whistle』(Steve Aoki, Timmy Trumpet, DJ Aligator /2022年)、アレックス・ラミレス氏の『シャナナ☆』(MINMI/2007年)といった球団と縁のある楽曲で、会場を盛り上げた。

大和はペンライトやバズーカ砲(写真)などを使って、DJ.STARMANのデビュー戦を支えた。
ヒット曲盛りだくさんのプレーで熱狂に包んだDJ TYIIGA

続けて、横浜DeNAベイスターズの公式Sound DJを務めるDJ TYIIGA(タイガ)が登場。
『YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2025』で使用されたAPOLLOの『スースススー 』(2025年)などチームに縁の深い楽曲や、『APT.』(ROSÉ & Bruno Mars /2024年)、『FirstLove』( 宇多田ヒカル/1999年)といったヒットチューンを交えたプレーで会場を盛り上げ、最後は入江大生投手の登場曲として使われた『世界中の誰よりきっと』(1992年/ただし2018年発表の第5期WANDSの音源を使用)を披露。横浜スタジアムの大合唱とともにステージを終え、後続にバトンを渡した。
スラムダンク関連のレア曲も披露 BAAD

(応援歌として『君が好きだと叫びたい』を使っている)牧選手のコメントと、同曲が場内に鳴り響く中で、BAAD(バード)の山田恭二(Vo)と大田紳一郎(Gt)が登場。
「こんばんは、BAADです。ベイスターズファンの皆さん、今日はありがとう!短い時間ですけど、楽しんでください」と山田がファンに向けて挨拶すると、5枚目のシングルとして発表された『君はマニュアル通りには動かない』(1994年)を披露した。

演奏を終え、「横浜DeNAベイスターズ様、本当にありがとうございます。皆さんもようこそ。もうこの瞬間を噛みしめながら、最後まで駆け抜けたいと思います」と、イベントに対する思いを語った山田は、続けて「ところで、皆さんはBAADをご存知なんですかね?知っていますか?」と問いかける場面も。その呼びかけに観衆は大歓声で応えた。

「次にやるのはスラムダンクの関わる曲です」と山田が曲を紹介すると、まもなく『ENDLESS CHAIN』(2003年)の演奏が。
スラムダンクの映画『SLAM DUNK吠えろバスケットマン魂!!花道と流川の熱き夏』(1995年)の挿入歌として支持を集めた楽曲に、イベント後のSNSでは驚きの声も聞かれた。
映画では、試合終盤の印象的な場面で使われた『ENDLESS CHAIN』だが、BAADのオリジナルアルバムには収録されておらず、スラムダンク映画版「THE BEST OF TV ANIMATION SLAM DUNK Single Collection」 「スラムダンク - オリジナル・サウンドトラック 3 [95サマー] 」でショートサイズバージョンを聴くことができる。フルサイズでは音源化されていないまさに“レア楽曲”だ。

そして、3曲目の『I will never say good-bye』(1994年)を歌い終えると、再び観衆に山田が話しかける。
「ラストの曲になってしまいましたが、僕らにはあの曲しかございません。いきますか?皆さん、よかったらぜひ一緒に歌いましょう!」
すると多くの人にとってお馴染みの『君が好きだと叫びたい』のイントロが。会場は熱気の渦に包まれた。そして、大田がギターのソロパートを終え、山田が「みんな一緒に!」と会場を煽ると、そのボルテージは最高潮に達し、エレルギッシュなステージを終えた。

BAAD セットリスト
1.君はマニュアル通りには動かない
2.Endless Chain
3.I will never say good-bye
4.君が好きだと叫びたい
「育ての親」のベイスターズファンと『心絵』などを熱唱 けんいち

続いて、宮崎敏郎選手の登場曲『心絵』でお馴染みの元ロードオブメジャー、けんいちが登場。バンド時代のデビューシングル『大切なもの』(2002年)を披露。
目を潤ませながら想いのこもったトークを披露したけんいちは、「みんな一緒に歌ってください!」と言葉を投げかけると、『心絵』に。

「私、これまではあまり応援している野球チームとかなかったんですけど、(2022年の)ファンフェスに呼んでいただいてから、めっきり(横浜ベイスターズの)ファンです。どうしてくれる?(笑)僕、ファンクラブの『 BLUE MATES』に 入ってるからね…。(笑)今日は楽屋にいる時に(球団の方が)『少しだけですがプレゼントです」とグッズをくださって。それを受け取らせてもらった時に心がめちゃくちゃ沸き上がり、舞い踊ったからね。本当にありがとうございます」
拍手や笑い声で反応する観衆に笑顔を見せたけんいちは、テレビアニメ『MAJOR 2ndシリーズ』の主題歌として起用された、『さらば碧き面影』(2006年)を力強く歌い上げた。

曲を歌い終えると、ベイスターズとの縁が生まれるきっかけになり、アニメ『メジャー』1stシーズンのオープニング主題歌や、宮崎選手の登場曲としてもお馴染みの楽曲『心絵』の話題に。
2022年のファンフェスタでは、宮崎選手と一緒に歌い観衆を盛り上げたが、今年は一転して真剣な眼差しのけんいちの話に、多くの人が聞き入っていた。

「前回参加した際は、ちょうどコロナ禍が終わったばかりだったので、『声を出したらあかん』というルールで、その時は『心絵』を皆さんが大合唱してくれていることに気づかなかったんですよ。
『心絵』がこんな盛り上がりを見せている』ことに気づいたのはその翌年(2023年)、試合観戦でハマスタを訪れた時でした。その試合で活躍した宮崎さんがヒーローインタビューを受けることになって、皆さんが『心絵』を大合唱しながら、宮崎選手を迎える姿を見た時に、僕はもうめちゃくちゃ泣いて、その様子の動画を(ロードオブメジャーの)メンバーにも送ったんですよ。
もし、僕が『心絵』の生みの親だとしたら、『皆さんは育ての親なのかな?』と思っていまして。僕の全然僕の知らない『心絵』がハマスタにいて、『お前、こんなに愛されてて良かったな』と言いたくなる感じで……。音楽を通じてここまでの大きな喜びを体験したことがなかったので、今日は『皆さんにありがとうございます』と言いたいです!」

目を潤ませながら想いのこもったトークを披露したけんいちは、「みんな一緒に歌ってください!」と言葉を投げかけると、『心絵』に。アニメ『メジャー』の1stシーズンの主題歌としても使われ、野球と縁の深いナンバーを歌い上げるけんいちが、声を合わせて歌うオーディエンスの姿を感慨深げに見つめる姿が印象残るステージとなった。
けんいち(元ロードオブメジャー)セットリスト
1.大切なもの
2.さらば碧き面影
3.心絵
ミリオンヒット曲や人気アニメの主題歌でトリを飾ったFIELD OF VIEW

前ステージの余韻を残す中、ユニフォーム姿でステージ姿で登場FIELD OF VIEWとギタリストの葉山たけし氏が登場し、盛り上がりを見せる観衆に「FIELD OF VIEWです!ヴォーカルは最近 は『千鳥の鬼レンチャン』で、低レンチャンばかりを出している浅岡雄也です。よろしくお願いします」と浅岡が挨拶すると、彼らの代表曲で122.4万枚を売り上げた『突然』(1995年)のイントロが。往年のヒットソングに、横浜スタジアムは熱狂に包まれた。

『突然』を歌い終えると、浅岡は「青く派手でキンキラキンなスーツ」に衣装チェンジ。
「僕らは今年で結成 30周年を迎えまして、多分知らないと思いますが、今年 4月に新しいシングルを出したんです。帰りにレコードショップに立ち寄ると、多分2、3枚あると思うので、ぜひ買って帰ってください」と観衆に語りかけた後、新曲の『キミガスキダ』(2025年)に突入する。

冒頭のキーボードの音色が印象的で、FIELD OF VIEWらしい爽やか全開の新曲を歌い終えた浅岡は、「ショータイムを皆さん楽しんでますか?」という問いかけに大歓声で応える大歓声に「今年は 2位でしたけど、来年こそ優勝しましょう!」と呼びかけた浅岡は、「ちょっとしたアニメの曲を歌います!」と宣言し、テレビ朝日系アニメ『遊☆戯☆王』のオープニング曲として知られている『渇いた叫び』(1998年)を披露。

「来年FIELD OF VIEW も 31年目になりますけども、来年もいろいろベイスターズと関わっていきたいと思いますので、来年は(ベイスターズも)優勝しつつ、僕らの応援もよろしくお願いします!」という浅岡の言葉に、拍手で応える観衆に浅岡はこう続けた。
「あの…、例の…『かめはめ波』を撃つ曲やってもいいですかね?」
その投げかけに沸き立つ大観衆。 観衆とともに浅岡が『かめはめ波』を撃ち終えると、ドラゴンボールGTのオープニング曲としてもお馴染みの『DAN DAN 心魅かれてく』(1996)年のイントロが鳴り響き、最高潮の盛り上がりに。人気曲が盛りだくさんのスペシャルライブは、真冬の寒さを吹き飛ばすかのような熱気と共に幕を下ろした。

2024年の再結成で、解散以来22年ぶりにメンバーに加わった小田孝(Gt)

FIELD OF VIEW 結成時からドラマーとして活躍する小橋琢人

この日のライブにサポートギタリストとして参加した葉山たけし。FIELD OF VIEWの『突然』や、この日のDJタイムで披露された『世界中の誰よりきっと』、それ以外にも『負けないで』(ZARD)『ら・ら・ら』(大黒摩季)などのヒット曲でも知られており、1993〜94年には編曲家部門の年間ランキング1位を獲得したこともある。

FIELD OF VIEW セットリスト
1.突然
2.キミガスキダ
3.渇いた叫び
4.DAN DAN 心魅かれてく
異例の2日間にわたって開催され、81600人が訪れた『横浜DeNAベイスターズ BAY BLUE FESTIVAL~BAY STARS FUN ! DAYS』だが、CS放送「TBSチャンネル2」では、以下の日程で再放送も決まっている。
再放送の予定
放送局:CS放送「TBSチャンネル2」
放送日時:
12月27日(土) 11:00~<DAY1>
12月28日(日) 11:00~<DAY2>
取材:JUN.S
