2001年のドラフト4位で西武ライオンズに入団し、25年間のキャリアで2152安打を積み重ねた栗山巧選手の引退試合が、8月30日にベルーナドームで行われた。チーム全員が「背番号1」のユニフォームを着用する中、6番DHで出場した栗山選手は、8回裏の最終打席で二遊間を抜ける通算2152本目のヒットを放ち、チームも4対1で勝利を収めた。

(C)JUN.S 引退セレモニーに臨む後藤高志オーナーと栗山巧選手
試合後には、引退のセレモニーも行われ、元チームメイトでこの日の試合で楽天の先発を任された岸孝之投手。炭谷銀仁朗選手、栗山選手と同い年で、ライオンズ一筋の選手生活を送ってきた中村剛也選手に加えて、2008年には西武ライオンズの日本一に貢献した当時の主力選手や、元メジャーリーガーの野茂英雄氏も登場。思い出を振り返りながら、栗山選手に労う姿が印象的だった。

(C)JUN.S 栗山選手と同期入団で、同学年。チームを25年間支えてきた中村剛也選手は、戦友を笑顔で見送った。

(C)JUN.S 2008年に西武ライオンズの日本一に貢献したのち、巨人と東北楽天を経て、2024年にチームに復帰した炭谷銀仁朗選手からも花束を受け取った。
野球に対する情熱やバッティングは凄かった

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現役選手が花束を渡し終えると、続けて登場したのは、2008年に栗山選手と共に埼玉西武ライオンズの日本一を達成した中島宏之氏。花束贈呈の際に、次のメッセージを送った。
喋られへん感じになってきたけど、ほんまに長い間お疲れ様です。クリ(栗山選手)とは何年経っても自然と野球の話になり、『ああでもない、こうでもない』と言い合える関係でした。そんな仲間はクリだけです。 若い時から野球に対する情熱は『ホンマにすごいな』と近くで感じていました。 特に正解のないバッティングを極めようと努力するクリの姿は、「格好ええな」と思っていました。いつも格好ええねんけど、今日は特に格好良かったわ。これからも「ああでもないこうでもない」と話し合いたいなと思います。25年間ホンマにお疲れ様です
「栗山選手に何度も助けられた」

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続けて2008年に日本一を成し遂げたメンバーで、栗山選手と1、2番を任され、最多安打(167安打)のタイトルを分け合った片岡保幸氏が登場し、思いを語った。
「25年間お疲れ様でした。 栗とは9年間一緒にプレーさせてもらいましたが、振り返ってみると栗には本当に助けられました。 栗が打席にいてくれたから安心して盗塁ができたし、思い切ってスタートが切れました。 僕と同じように栗に助けられた選手はたくさんいると思います。 そして何より、ライオンズが栗山巧という選手に何度も助けられたと思います。ユニフォーム姿が見られなくなるのは本当に寂しいです。 ただ最後にここにいる皆さんの思いと感謝を伝えさせてもらいます。25年間ライオンズのために戦い続けてくれて本当にありがとうございました。 そしてこれからもライオンズを支えてください。25年間本当にお疲れ様でした。
野茂英雄氏がサプライズ登場「引退を撤回してほしい」

(C)JUN.S サプライズ登場した野茂英雄氏
そしてセレモニーの最後には、栗山選手にとって憧れの存在でもある野茂英雄氏が登場。大歓声が巻き起こる中で、元メジャーリーガーの野茂英雄氏が登場。惜別のメッセージを送った。
栗山選手、25年間お疲れ様でした。 これまで楽しいことをたくさんありがとう。 一緒に練習するようになってから今日まで(栗山選手が)成長する姿を見せてくれたことは、自分自身の財産になっています。それもありがとう。 それからもう一つ!引退を撤回してほしい。本当にそう思っています。 毎年でも、何回でも引退試合に足を運びます。(場内に笑いが漏れる)栗山選手のこれからの決断、行動を応援していきたいです。 ありがとう!
25年間、ライオンズの栗山巧であり続けました

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今日は私のために、このような盛大なセレモニーをしていただいてありがとうございます。 楽天ファンの皆さん、ありがとうございます。(楽天の先発を任された)「岸くん、ナイスボール
!」やっぱりいいピッチャーですね。 打ちたかったですけど、残念です。
2001年にドラフトで指名されて、今日まで25年間やってこられました。締めくくりのシーズンを盛り上げようと、去年からいろいろと協力をしてくださったクラブスタッフの皆さん。 長かったようで短かったように思います。 ファンと私をつなぐ活躍、ありがとうございました。ここ数年はなかなか戦力になれないところもありましたけど。僕が(一軍に)来てから、(直近の試合は)割と勝っているように思います。 (場内に笑いが漏れる)

(C)JUN.S
夏休みの終わりに僕の引退セレモニーが行われることで、子供たちにとってはすごく思い出に残る、お父さんお母さんたちにとっては、夏休みの最後に大変な思いをする、そんな8月の終わりになったんじゃないでしょうか。
最後にライオンズファンの皆さん。 苦しい時も、楽しい時も、支えてくださって、本当にありがとうございました。いろいろと温かい言葉をかけていただき、熱い眼差しを受けられ、その度に「ここで1本打ちたい……」、と信念を燃やしてきました。
寂しさはありますけど、今ここにいる選手たちが、この寂しさを吹き飛ばすぐらい大活躍をして、日本シリーズに連れて行ってくれると思います。25年間、ライオンズの栗山であり続けました。今もこれからもライオンズの栗山です。25年間、本当にありがとうございました

(C)JUN.S
シーズン終盤に差し掛かったチームは、上位進出を懸けて熾烈な戦いを繰り広げている。栗山選手の思いを受け止め、紡いでゆく選手たちは、どのような戦いぶりを見せるのだろうか。熱戦からまだまだ目が離せない。
取材:JUN.S

