ニューヨーク・メッツの千賀滉大が、思わぬ形でチームの勝利を支えているようだ。先発投手として実績を積んできた彼は、今季途中にブルペンへ配置転換。さらに守護神デビン・ウィリアムズの負傷も重なり、現在はクローザーを任されている。
千賀はここまで7度のセーブ機会をすべて成功させ、その間の防御率は2.03。メッツのリリーフ陣で最も計算できる投手の一人になっているという。
マイアミ・マーリンズ戦では7-5とリードして迎えた終盤、千賀は1アウトから二塁打を2本浴び、1点差まで詰め寄られた。投手コーチのジャスティン・ウィラードがマウンドへ向かう。そこからは実に10球連続でフォーク系を投げ込み、オーウェン・ケイシー、カイル・ストワーズを続けて仕留めて試合を締めた。
『AMNY』によれば、暫定監督のアンディ・グリーン氏はこの判断を高く評価していたという。
「何が本当に有効なのか、そして相手が何を狙っているのかを見極めた素晴らしい例だった。相手は千賀の速球に対していいスイングをしていた。3点リードがあったから、序盤はある程度打たせてもいい状況だった。でも、その後は何が効いているのかをしっかり理解して修正できた」
そしてメッツの編成本部長を務めているデビッド・スターンズ氏も、千賀のプレー姿勢を含めて高く評価したという。
「見ていて楽しい。彼自身は先発を好んでいると思うが、この役割にしっかり取り組んで、変化も受け入れている姿勢は、チームメイトや組織全体にとって素晴らしい模範だ」
メッツのブルペンは今季安定感を欠いており、大量リードを守り切れずに追いつかれる展開もあった。そのなかで千賀は終盤を任せられる数少ない存在になっている。
果たして今後クローザーとしてのキャリアを進めていくのか、あるいは先発ピッチャーの座を再び狙っていくのか。千賀の今後に注目が集まりそうだ。
筆者:石井彰(編集部)
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