日本のプロ野球ドラフト会議で14歳の選手が読売ジャイアンツから指名され、大きな話題となった。育成ドラフト5位に選ばれたのは、U-15日本代表で活躍した川崎市立・向丘中の関蓮太郎選手である。

育成年代の選手がこれほど早くプロの世界に近づくことについては、期待と同時に「早すぎるのではないか」という声も上がっている。かつて阪神タイガースに15歳で指名された辻本賢人は、わずか5年間でプロとしての生活を終えており、ファンにとってはその記憶も新しい。

サッカーでは、10代前半でトップレベルの環境に足を踏み入れる例がこの2年間で話題になった。スペインとアルゼンチンで「14歳」という年齢が大きな議論を呼んだのだ。

スペインでは今季レバンテのルイス・カストロ監督が、2012年生まれのディエゴ・モヤノをトップチームのトレーニングに招集した。下部組織での高いパフォーマンスが評価され、トップの選手たちと練習する機会を与えられた。ラミン・ヤマルをはじめ、近年のスペインでは10代半ばでトップチームに加わる選手が増えている。

ただ、モヤノがすぐにラ・リーガでデビューできるわけではない。スペインサッカー連盟の規則では、シニアの公式戦に出るには15歳以上である必要があるためだ。14歳でも練習には参加できるが、公式戦の出場には年齢制限がある。

一方アルゼンチンにはさらに衝撃的な例がある。2024年にデポルティーボ・リエストラのDFマテオ・アポロニオが、わずか14歳と29日でプロデビュー。ディエゴ・マラドーナやセルヒオ・アグエロが持っていたアルゼンチンサッカー史上最年少記録を更新した。

ただし、この起用は大きな論争を呼んだ。当時ニューウェルスを率いていたマウリシオ・ラリエラ監督は、14歳の選手が成人のプロと対戦することの身体的リスクを懸念。一部ではクラブが注目を集めるためのマーケティング的な起用ではないかという批判も出た。

早熟で成功を収めた選手の象徴がマラドーナだ。1976年10月、15歳11か月20日でアルヘンティノス・ジュニオルスのトップチームにデビューし、その後は世界最高峰の選手へ成長した。

ただ『AS』は、こうした例はむしろ例外だと指摘。スポーツ医学の専門家であるホセ・ゴンサレス医師も、慎重な見方を示しているよう。

「15歳や16歳でデビューすることについて、私はクラブの無責任というより、親の責任だと思う。自分の息子なら、その年齢で最高レベルの試合には出さない。現代サッカーの身体的な要求は以前よりはるかに高く、10代半ばの選手がその負荷に耐え続けること自体が難しいものなのだ」

スポーツ心理学者のリカルド・デ・ラ・ベガ・マルコス氏は、技術的にプレーできることと、プロの世界に対応できることは別だと説明する。

「プロとしてプレーできるからといって、プロの世界で要求されるすべてに対応する準備ができているとは限らない。ミスをするたびに強く批判されれば、選手は自分に必要なプレーを避け始めるかもしれない。

クラブは、その年齢のプロ選手に対して、大人のように振る舞うことを求めずに支える準備ができているのか。そのケアの体制を整えていなければ難しいものとなるだろう」

10代なかばでプロへの扉が開くことは、大きな才能の証明でもある。だが、身体も心もまだ成長の途中にある年代であり、まだ自身の人生の責任を取れるわけでもない。未熟な体と精神をどのようにケアしていくのか、その体制があるのかどうかがチームに求められることになる。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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