今回は、筆者の友人であるYくん(10代男性)から聞いた、夏休みの公園での出来事です。動画をきっかけにパルクールを始めたYくんは、早朝の公園で受け身と着地の練習を重ねていました。ところが、ベンチに座っていた年配の男性が管理事務所へ連絡し、職員に呼び止められてしまいます。仲間は別の場所へ移ることを提案しましたが、Yくんが選んだのは違う方法でした。練習場所をめぐって周囲と折り合いをつける難しさは、部活動でも社会人スポーツでも起こり得ます。Yくんがどう動き、何が変わったのかを紹介します。

動画をきっかけに始めた早朝の練習

私がパルクールを始めたのは、動画で見た動きに引き込まれたからです。夏休みに入ってからは、地元の公園で早朝に体を動かしていました。

取り組んでいたのは、低い縁石や階段を使った受け身と着地でした。派手な技ではなく、安全に降りるための基本を繰り返していたのです。

練習を止めた、ベンチの男性からの一報

ある日、ベンチに座っていた年配の男性が「危ないし、手すりが傷む」と管理事務所に連絡しました。しばらくして職員が来て、私は練習を中断することになったのです。

一緒にいた仲間は「別の場所に移ろう」と言いました。確かに、公園を離れれば話は終わります。

後日、メモを持って自分から管理事務所へ

私は場所を変えるのではなく、自分から管理事務所を訪ねることにしました。後日、練習の内容と使っていた場所を書いたメモを持って窓口へ向かい、どこなら使ってよいのかを直接相談したのです。

注意された側から出向くのは気が重い場面でした。それでも、決まりが曖昧なまま練習を続けるのは落ち着きませんでした。

職員から示された具体的な線引き

職員からは、手すりや遊具は使えないこと、芝生広場と土の斜面なら早朝の利用は問題ないことが示されました。

使ってよい場所がはっきりし、迷いは消えました。私は条件を素直に受け入れ、認められた範囲だけで練習を続けたのです。

数か月後に届いた思わぬ依頼

数か月後、管理事務所の職員から声がかかりました。夏祭りの子ども向け体験コーナーで、基礎の動きを教えてほしいという依頼でした。

注意を受けた相手から頼まれる日が来るとは思ってもいませんでした。今も条件を守って練習を続け、地域の行事にも協力しています。

まとめ

練習を止められたとき、公園を離れる選択肢もありました。私が選んだのは、使ってよい場所を自分から確かめに行くことでした。

その一歩が練習の場を守り、地域の行事に関わるきっかけにもなっています。練習場所で注意を受けたら、まずは管理する人に条件を聞いてみてください。

【体験者:10代・男子中学生、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:Yutel_06
幼少期からさまざまなスポーツに親しんできた、10代の現役学生ライター。合気道やテニス、アーチェリーなど、ジャンルの異なる競技と向き合ってきた。自身の経験に加え、周囲にもスポーツに取り組む友人や知人が多く、競技の裏側や選手ならではの悩み、恋愛、人間関係など、リアルなエピソードに触れる機会がある。そうした実体験や身近な声をコラムとして執筆している。

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