30代男性で、中学校のサッカー部顧問を務めるMさんのエピソードです。学生時代は野球一筋だった彼が、未経験のサッカー部を任されて僅かな手当の中で休日を返上して猛勉強。反発する生徒たちと真摯に向き合い、共に成長していく姿と深い絆を描いた熱い青春ストーリーをご紹介します。

未経験からサッカー部顧問へ! 休日の手当はごく僅か

30代男性のMさんは、中学校でサッカー部の顧問を務めています。実は彼自身、学生時代は野球一筋のスポーツマンでした。ちなみに筆者のラグビー部時代の監督もゴルフの学生全日本チャンピオンでしたが、このように未経験の競技の顧問を任されるケースは学校現場では結構多いのです。Mさんの場合、日曜日も部活指導で休日返上となることが多いにもかかわらず、筆者の住んでいる市では月の手当が五千円程度。その献身的な姿勢には本当に頭が下がります。

クラブコーチの教えと生徒からの容赦ない反発

サッカーの専門知識があまりなかったMさんは、指導法を学ぶために「サッカーのコーチを紹介してほしい」と筆者に相談してきました。そこで筆者の知人であるクラブチームのコーチを紹介したところ、彼は自分のプライベートな時間を削って一生懸命に指導法を猛勉強し、生徒たちへ還元し始めました。しかし、そんな先生の陰の苦労も知らずに当初は作戦面やポジション配置に対して生徒たちから容赦ない反発を受けることも度々ありました。

丁寧な対話で変化した生徒たちの心とチームの成長

試合に勝たせたいという強い思いから、時には生徒にとって面白みのない厳しい練習や作戦を課すこともありました。それでもMさんは決して諦めずに反発が起こるたびに生徒たちと丁寧に対話を重ね、彼らがどういう風にプレーしたいのか熱心に耳を傾け続けました。そうして真摯に向き合ううちに生徒たちもだんだんと心を許し、自らの考えを積極的に主張するようになっていったのです。

苦労の先にある最大の喜び! 生徒と分かち合う青春

生徒たちと意見をぶつけ合った結果、自分たちで納得した作戦が一番試合で機能することにMさん自身も気づかされました。次第に試合でも勝てるようになり、チームは確かな成長を遂げていきました。「こんなに苦労してもやっぱり顧問をやめられないのは、子供たちと一緒になって喜んだり悔しがったりする日々が何より自分の糧になっているからだ」とMさんは語ります。本来の仕事がある中、大変だとは思いますが頑張ってほしいと思います。

【体験者:30代・男性、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:おかもとたかひで
鍼灸師の国家資格を保有し、スポーツにおける故障の治療を中心に活動している。特に高校生の部活動でのケガからプレー復帰までの道のりや、ケガ予防を含めたコンディショニング指導に注力しており、過去にはオリンピック選手の治療に携わった経験も持つ。また、自身も千葉ロッテマリーンズの試合観戦に頻繁に足を運んでおり、球場での熱気や、ファンと選手の間で生まれるリアルなエピソードを交えたコラム執筆も行っている。

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