セルフジャッジで行われた地区大会の2回戦
私は中学時代からテニスを続け、高校でもテニス部に入りました。2年生の秋には、地区大会の女子シングルスに出場したのです。
予選は審判がつかず、選手同士で判定するセルフジャッジで行われました。2回戦の相手は、他校の2年生のKさんでした。
ライン際の球がすべて「アウト」に
試合が始まると、Kさんはライン際の球をすべて「アウト」とコールしました。私の目には明らかにラインに乗っている球もあり、違和感は次第に膨らんでいったのです。
確認を求めても、Kさんは「アウトでした」と繰り返すだけでした。焦りから自分のミスも増え、ゲームカウント2-4とリードを許す展開になりました。
顧問の言葉を思い出し、手を挙げて審判を呼んだ
2-4の場面で頭に浮かんだのは、大会前に顧問から聞いていた「判定に疑問があれば、審判を呼んでいい」という言葉でした。手を挙げてコート付近を巡回していた審判(ロービングアンパイア)を呼ぶと、ネット横に立って試合を見守ることになりました。
その直後、Kさんが再びライン際の球を「アウト」とコールすると、審判が「イン」と判定を訂正したのです。判定が覆った一球を境に、Kさんは判定を気にしてショットが乱れ始めました。
4ゲーム連取で逆転勝ち、翌年の再戦では
落ち着きを取り戻した私は4ゲームを連取し、6-4で逆転勝ちしました。試合後、Kさんの顧問が私のもとへ来て謝罪し、Kさんも小さな声で「すみませんでした」と頭を下げたのです。
翌年の大会で再戦したKさんは、際どい球も正直にコールしていました。試合後の握手は、お互いに笑顔でした。
まとめ
理不尽な判定を受けても、感情的にならずルールに沿って行動することの大切さを学んだ試合でした。セルフジャッジで判定に疑問を感じたときは、1人で抱え込まず審判を呼ぶことも選択肢の一つです。大会前に、判定に迷ったときの対応を指導者へ確認しておきましょう。
【体験者:20代・女性、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Qolyコラムニスト:Yutel_06


