今回は、筆者の知人で、マスターズ水泳の選手として活動するVさん(50代・女性)に聞いた話です。泳ぎを良くしようと始めた肩甲骨のストレッチが、思わぬ形で裏目に出てしまいました。体のためを思って続けた習慣が、なぜ肩の痛みにつながったのか。整形外科で告げられた原因と、その後の大会結果をお伝えします。

自己ベストを目指して始めた肩甲骨のストレッチ

私は40代から地域のスイミングクラブに通い、マスターズ大会のクロールで自己ベストを目指していました。ある日、動画サイトで「肩甲骨を柔らかくすると、水をかく力が変わる」という内容を見て、毎晩ゴムチューブを使ったストレッチを始めたのです。

肩の痛みとクラブ仲間からの指摘

最初は肩が軽くなった気がして、少しずつ回数を増やしました。ところが1カ月ほどたつと、クロールで腕を回すたびに肩の奥が痛み始めたのです。

クラブ仲間のLさんから「最近、フォームが崩れてるよ」と指摘を受けた私は、ストレッチをいっそう念入りに行うようになりました。

整形外科で告げられた意外な原因

やがて痛みで腕が上がらなくなり、整形外科を受診しました。医師から告げられたのは「柔らかさは十分です。むしろ肩を支える筋肉が追いつかず、使いすぎで炎症が起きています」という言葉でした。

良かれと思って続けていたストレッチが、痛みの原因の一つになっていたのです。大会まで2カ月を切っていたため、クロールでの出場は諦めるしかありませんでした。

キック中心の練習で挑んだ50m平泳ぎ

医師の許可を得て、しばらくはキック中心の練習と、理学療法士に教わった肩の筋力トレーニングに取り組みました。キック力が上がったことから、大会では専門外の50m平泳ぎへのエントリーを決めたのです。

結果は、年代別で2位。クロールを離れていた期間の練習が、思いがけない形で実を結びました。

まとめ

Vさんは今回の経験から、体に良いと思ったことでも、やり過ぎれば裏目に出ると身をもって知りました。肩の痛みが落ち着いた今は、再びクロールの練習にも取り組んでいます。

練習やストレッチで痛みや違和感が続くときは、自己判断で回数を増やす前に、一度専門家へ相談してみてください。

【体験者:50代・女性、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:Yutel_06

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