筆者の友人であるDさんの話。Dさんは陸上競技部のマネージャーを務めていたが、あるときから部員のSさんと交際することに。しかし、Sさんの嫉妬深い性格のせいで思うように仕事ができなくなってしまったある日、衝撃の事実を知ったDさんはついに目を覚ます……!

充実した高校生活、そして始まった恋

今からもう20年ほど昔のこと。高校生の私は陸上競技部のマネージャーを務めていた。部員数は多い方だったがマネージャーは私1人。大変なこともあったが、部員から頼られながら忙しく仕事をしている生活は、私にとって心地良く、そして充実したものだった。

高校2年生の冬、私は同学年の部員Sさんに告白され、交際を始めた。恋は盲目、そのときはSさんの良いところしか見えず、幸せいっぱいの日々を過ごしていたのだった。

「俺を最優先にして」彼の独占欲がエスカレート!

私たちが交際していることは、部員たちの間では周知の事実だった。練習中、私はこれまでと変わらず部員たちのサポート役に徹していた。

しかし、交際が始まってから数週間経った頃から少しずつ違和感を覚えた。私が他の部員に関わっていると、Sさんはあからさまに不機嫌な顔になっている。最初は気のせいかと思ったものの、その態度は段々と酷くなり、男子部員と話していると間に入って話を中断させようとしたり、すぐに自分の方に呼び寄せようとしたりしたのである。

そしてある日、私は「俺を最優先してほしい、他の部員のフォローやサポートは最低限にしてほしいんだ」とSさんに言われた。しかし私はこの部のマネージャーだ。恋人だからといって部活動に私情を持ち込むことはできない。

発覚した彼の“魂胆”

Sさんが朝練習にいなかったある日、男子部員のOさんにこの話をしてみた。すると、Oさんは「俺が聞いた話と違うなあ」と言って、怪訝そうな顔をしたのだ。

なんとSさんは皆に、「彼女がさ、俺以外の他の部員の相手をしたくないって言ってるんだよ」と言いふらしていたのだとか。他の部員とは関わらせたくない、でも自分の手は汚さずに……というSさんの魂胆を知り、自分でも信じられないくらい一瞬で熱が冷めた私は、反撃を決意した。

あっという間に放課後練習の時間になり、部員が続々とグラウンドに現れた。私はSさんの姿を見つけると颯爽と歩み寄り、「他の部員たちと関わらせたくないからフォローは最低限にして俺を最優先してくれって言われても、私マネージャーだからそれは無理。別れよう!」と言い放った。あえて全部員がいる場で、そしてSさんの魂胆を皆にばらすように。

懲りないSさん、次のターゲットへ

さて、その後Sさんがどうなったのか。この一件で彼のプライドを相当傷つけたことは間違いなかった。しかし、次は後輩の女の子に懲りずに告白したのだった。彼女にふられたという“負け”を認めたくなかったのかもしれない。ある意味、不屈の精神の持ち主だ。しかし、公開お別れ話をされたSさんを相手にする人はもう誰もいなかった。

Sさんのプライドを傷つけてしまったことは申し訳ないが、部員全員にSさんの本性を知らしめるためにとった自分の行動は決して間違っていなかったと、今でも自分を称賛している。

【体験者:30代・女性、回答時期:2026年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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