今回は、筆者の友人であるSくんから聞いた、中学2年生の頃のソフトテニス部での出来事を紹介します。部費で買った新品のボールが消えるたびに、部員へ罰走を命じていた顧問。当時部長だったSくんがボールに書き込んだ小さな印が思わぬ場所で見つかり、部の空気は大きく変わりました。理不尽な叱責に悩んだ経験がある人なら、共感できる部分があるはずです。

2週間で足りなくなる部費の新品ボール

僕が中学2年生でソフトテニス部の部長を務めていた頃、部では部費で月に1ダースずつ新品のボールを購入していました。ところが、2週間もしないうちに数が足りなくなる状態が続いていたのです。

「お前たちの管理が悪い」と罰走を命じた顧問

50代の男性顧問は「お前たちの管理が悪い」と部員を責め、片付けの担当者にグラウンド5周の罰走を命じました。部員全員で毎回ボールの数を数えても、翌週にはまた減っている状況でした。

違和感を覚えた僕は、新しく届いたボールに油性ペンで学校の頭文字を小さく書き込んでおくことにしました。

後輩が持ってきた印入りのボール

数週間後、後輩部員が「弟のクラブで、うちの印が入ったボールを見つけた」と1球持ってきました。小学生の弟が通う地域のジュニアクラブは、顧問が週末にコーチを務めている場所だったのです。

僕は保護者を通じて学校に相談しました。校長先生が購入記録と在庫を確認すると、顧問は「自分の私物と混ざった」と説明したものの、購入した数と残っている数は全く合いませんでした。

罰走がなくなったソフトテニス部

最終的に顧問は不足分を自費で弁償し、部の主な指導は副顧問が担当することに決まりました。ボールの出し入れを部員が記録するノートができてからは、罰走もなくなったのです。

まとめ

部費で買った備品が消えるたびに部員が罰を受ける状況は、声を上げにくいものです。理不尽な罰に黙って従わず、小さな印で事実を残したSくんの行動が、部の空気を変えるきっかけになりました。

備品の数が合わないときは、誰かを責める前に、まず記録を残すことから始めてみてください。

【体験者:10代・男性、回答時期:2026年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:Yutel_06

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