予約時間になっても終わらない社会人グループの試合
私は中学校教員1年目で、サッカー部の顧問を任されました。中学時代から続けてきたのは卓球で、サッカーは未経験でした。
ある土曜日の午前、市の河川敷グラウンドを予約し、部員たちと練習に向かいました。ところが予約時間を過ぎても、社会人グループが試合を続けていたのです。
「中学生は端っこで十分だろ」と取り合ってもらえず
私が予約票を見せて声をかけると、リーダー格の40代の男性は「中学生は端っこで十分だろ」と取り合いませんでした。若い私は、軽く見られていたのです。
部員たちが30分近くグラウンド脇で待たされる中、管理事務所に連絡すると、職員の方が予約記録を確認し、グループはようやく片付けを始めました。
翌月、学校に挨拶に来た外部指導者の正体
翌月、部活動の地域移行に伴い、学校に地域の外部指導者が派遣されることになったのです。挨拶に来た男性の顔を見た瞬間、私も部員たちも言葉を失いました。あの日のリーダー格の男性でした。
相手も私たちに気づき、部員たちの前で「あの時は俺たちが悪かった。申し訳ない」と頭を下げました。
「グラウンドの時間を守るのも、サッカーのうち」
その後、男性は社会人リーグでの経験を生かし、丁寧に指導するようになりました。サッカー未経験の私にも、練習メニューの組み方を教えてくれたのです。
部員たちに向けた言葉は、「グラウンドの時間を守るのも、サッカーのうち」でした。
まとめ
気まずい再会から始まった関係が、最後は時間とルールの大切さを子どもたちに伝えるきっかけになりました。Nくんは今、男性の力を借りながら、未経験の競技の顧問として部員たちと向き合っています。
予約時間を守ることは、同じ場所を使う相手への敬意でもあります。次にグラウンドを使う日は、終了時刻をチーム全員で確認してから練習を始めてみてください。
【体験者:20代・男性、回答時期:2026年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Qolyコラムニスト:Yutel_06


