今回は、筆者の友人Yさんから聞いた、ハーフマラソンに向けた練習中の出来事を紹介します。記録管理のために買ったスマートウォッチから、たびたび届いた心拍の警告。Yさんは誤作動だと思い込み、仲間に受診を勧められても大会後へ先延ばしにしていました。ところが本番を目前に控えたペース走で、Yさんの体に異変が起きます。「若いから大丈夫」と考えている市民ランナーにこそ読んでほしい話です。

自己ベストを目指して買ったスマートウォッチ

私は中学・高校と陸上部で中距離を続け、社会人になってからは地元のランニングクラブに入りました。目標は、初めて出場するハーフマラソンで自己ベストを出すことでした。練習の記録を付けるためにスマートウォッチを購入すると、間もなく「心拍数が高い状態です」という通知が届くようになりました。

「また誤作動か」と流し続けた警告

走っているのだから心拍が上がるのは当然で、安いモデルだから誤作動だろうと考えていました。通知が鳴っても気にせず、大会に向けて練習量を増やし続けたのです。

クラブの仲間から「安静時にも鳴ってるなら、一度病院に行ったら?」と勧められても、私は「大会が終わったら行くよ」と笑って流していました。

大会2週間前のペース走で起きた異変

大会を2週間後に控えたペース走で、8km付近に差しかかったときのことでした。突然心臓がバクバクと速く打ち始め、私はふらついてその場に立ち止まったのです。並走していた仲間がすぐに付き添い、休ませてくれました。

翌日に循環器内科を受診すると、検査の結果、発作的に脈が速くなる不整脈の一種と診断されました。医師からは「このまま本番で無理をしていたら危なかった」と告げられ、誤作動だと決めつけていた通知が体からの警告だったと知ったのです。

出場を見送り、半年後に挑んだハーフマラソン

私は大会への出場を見送り、治療に専念しました。半年後、医師の許可を得て出場したハーフマラソンでは、自己ベストを更新できたのです。今ではクラブの仲間に「ウォッチの通知は、まず疑わずに受診して」と伝えています。

まとめ

振り返ると、「若いから大丈夫」「誤作動だろう」という私の思い込みが一番危なかったのだと思います。医師の診断を受けていなければ、体の異変を抱えたまま本番のスタートラインに立っていたかもしれません。

練習の記録にスマートウォッチを使っている方は、気になる通知が続いたら自己判断で片付けず、一度受診して確かめてみてください。

【体験者:20代・男性、回答時期:2026年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:Yutel_06

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