今年6月に日本代表デビューを果たすと、兄である佐野海舟とともにピッチに立った佐野航大。
22歳の佐野航大は、岡山県出身で、鳥取県の米子北高校を経て、ファジアーノ岡山でプロになったMFだ。中盤を中心に、幅広いポジションでプレーできるのも強み。
当時19歳だった2023年夏にオランダ1部NECナイメーヘンへ移籍すると、現地での評価を高めてきた。
その佐野は、9日のエールディヴィジ第12節フローニンヘン戦で今シーズン初ゴールを記録。味方のパスを受けてペナルティエリア内に進入すると、左足で逆サイドへのシュートを叩き込んだ。本人はシュートの際、ゴールを見ておらず、感覚で打ったそう。
佐野は、塩貝健人とのアベック弾で2-0の勝利に貢献すると、『ESPN』オランダ版のエールディヴィジ週間ベストイレブンに選ばれた。
日本代表の小川航基を含めたNECには日本人が3人所属しているが、佐野はそのなかでも存在感を強めている。この夏にはオランダ王者PSVなどが関心を示していたとされており、来夏のビッグクラブ移籍も取りざたされている。
ただ、日本代表では9月に追加招集されたものの、10月と今月は選外。本人は「日本（代表）の中盤には素晴らしい選手たちがいる。その中に割って入るのは難しい。まだ自分は十分ではない。今日のゴールで少し見せたけど、まだ成長できるし、それを見せ続けなければならない」と話している。
井上大輔(編集部)
