「世界最高のサッカー選手」の呼び声高いアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。
現在MLS(アメリカ1部)のインテル・マイアミに所属している同選手は9日、改修工事中のバルセロナのホームスタジアム「Spotify カンプ・ノウ」を訪問。
かつてバルセロナの選手として「できなかったお別れ」を果たすために、いつか同スタジアムに戻りたいと明かした。
メッシは10日、自身のインスタグラムを更新。
自身が新カンプ・ノウを背景にして映る写真6枚とともに、古巣への想いをつづった。
「昨晩、心の底から恋しい場所に戻ってきました。
そこは、私にとってとても幸せだった場所で、皆さんは私を何度も『世界で一番幸せな人』のように感じさせてくれました。
いつか戻れることを願っています。そして、選手としてのお別れを言うだけでなく、できなかった“その瞬間”をここで迎えたいです」
現在38歳のメッシは、バルセロナでキャリアの大半を過ごし、多くのタイトルを勝ち取ってきた。
2021年にPSGへ急きょ移籍することになったが、当時は新型コロナウイルスによる制限が一因となり、メッシはサポーターに別れを告げられなかった。
バルセロナは2023年6月からカンプ・ノウの大規模な改修工事を開始し、2024年末までの完成を目指していたが、大幅な遅延に見舞われた。
それでも7日、バルセロナは同スタジアムでトレーニングを実施。スタンドの一部を一般開放した公開練習には、2万人以上のサポーターが詰めかけた。今月末にも公式戦での同スタジアム使用を目指しているという。
アメリカメディア『ESPN』によると、同クラブ会長のジョアン・ラポルタ氏は、新カンプ・ノウでメッシを迎えた記念試合を開催する意向を示しており、新カンプ・ノウを披露する絶好の機会となると語っている。
「スタジアムが完成した際、(フルキャパシティの)10万5000人を収容してレオに敬意を表す形で開場するのは素晴らしい方法です。もちろん、メッシ側の意向次第です。会長選挙もありますが、私が会長に再任すればぜひ実現したいですね」
だが、同メディアは「メッシはバルセロナ退団以降、ラポルタ氏との関係が冷え込んでいる」と伝えており、メッシのカンプ・ノウ凱旋試合は同会長との関係改善も大きなカギとなりそうだ。


