11月5日に発売されたサッカークラブ経営シミュレーションゲーム『Football Manager 26』。
セガと英国の開発会社Sports Interactiveを代表する世界的人気シリーズは、2004年に発売された『Football Manager 2005』からシリーズがスタートし、これまでにさまざまな進化を遂げてきた。

シリーズ最新作となる今作もすでに多くのユーザーに楽しまれているが、Sports Interactive社は12日、『FM26』に関する最新の方針と改善計画を発表した。
先行アクセスおよび正式リリースを経て、全プラットフォームで約250万人という過去最高のプレイヤー数を記録した一方、安定性や操作性など多くの課題が報告されているという。
同社は「現在の状況について、私たちも理解しております。ゲームは私たちが通常提供する水準のクオリティに達していません。安定性の改善や不具合の修正を含む多くの問題が継続しています」と、現状の品質が自社基準に達していないと認め、改善を最優先に取り組む姿勢を明確にした。

今後1か月は「安定性とパフォーマンスの向上」「ユーザー体験の改善」の2分野を重点に、全プラットフォームで週次更新を目指す方針とのこと。
PC版では最新アップデートでクラッシュ率が減少傾向にあるものの、さらなる修正を実施予定。コンソール版では試合中のラグ解消やクラッシュ問題への対応が進められているようだ。
特にUI(ユーザーインターフェース)は最大の改善対象であり、「項目が見つかりにくい」「クリック数が多い」といった不満を受け、操作動線の簡略化や配置の見直しを計画。利便性向上策として、従来のスペースバー操作機能の復活や複数選手編成の保存機能なども導入予定としている。

さらに、Steam向けには200件を超える修正を含む新パブリックベータが今週中に配信予定で、詳細な修正リストも後日公開。
Sports Interactive社は『FM26』をシリーズ新時代の基盤と位置づけ、プレイヤーの声に基づく継続的な改良を約束している。
筆者:奥崎覚(編集部)
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