アルビレックス新潟からドイツ2部のダルムシュタットへと移籍した秋山裕紀が、現在評価を急速に高めているようだ。

夏のマーケットで初のヨーロッパへの移籍を決めた秋山は、ここまでドイツ2部リーグとカップ戦で12試合に出場して3ゴールを決めるなど、チームの中心的な役割を果たしている。

しかしながら、『Mittelhessen』が伝えたところによれば、秋山はまだ言語面で大きなハンディキャップを抱えている状況であるとのこと。

「今夏ダルムシュタットのトレーニングキャンプに参加した24歳の彼は、ドイツ語も英語もできず、会話が不可能だった。この状況は今もほとんど変わっていない。

水曜日には初めてダルムシュタットのSNSで行われている『今日の答え』に出演し、ついに英語を話した。母国を『世界で最も平和な国』と表現し、セルヒオ・ロペスと抱擁した。

小さなことのように思えるかもしれないが、これは秋山がその中でもダルムシュタットに馴染んでいることの証だ。ピッチ上ではボールコントロールと視野の広さによって中盤の要として確固たる地位を築き、カップ戦のシャルケ戦やリーグでのハノーファー戦で決勝点を決めた。

ただ、それだけではない。ピッチ外でも存在感を示している。これはチームメイトやコーチも認めている。ボランチのパートナーであるカイ・クレフィッシュは、最近秋山とケバブを一緒に食べたときのことを語っていた。そして『言葉の壁を超えて盲目的な信頼がある』と話した。

秋山のチームに溶け込もうとする姿勢は、仲間から感銘を受けている。ドイツ語と英語も熱心に学んでいるという」

言語面についてはまだまだコミュニケーションがとれるほどの状況ではないとのことだが、それでもチームに溶け込もうと努力しており、積極的に周りとの関係を作っているとのこと。

一方、今季ジュビロ磐田からダルムシュタットに移籍した古川陽介については、ヨーロッパでの経験を持っているもののまだ適応に苦戦しているという。

「秋山と違い、昨季グルニク・ザブジェでプレーしていた古川はヨーロッパのサッカーに精通していた。彼への期待は高かったが、まだ合計22分しかプレーしていない。

彼は2部リーグのフィジカル的なプレースタイルに完全に適応できていないのは明らかだ。ただ、スポーツディレクターは当初からこの22歳に『長期的な成長が必要だ』と強調しており、プレッシャーに直面しているわけではない。彼の躍進には、同胞の存在が大きな助けになるだろう」

秋山が言語やスタイルの問題を苦にせずにドイツへと馴染んでいる一方、古川はヨーロッパでの経験がありながらも新しいスタイルに適応できずにいる…とのこと。

筆者:石井彰(編集部)

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