日本代表は17日、東京都の国立競技場でキリンチャレンジカップ2025のボリビア代表戦(18日午後7時15分キックオフ、国立)に向けた前日練習を行った。
日本代表FW小川航基(オランダ1部NECナイメヘン)はここまでサムライブルーの一員として公式戦12試合10得点を記録しているが、ストライカーとして「ファーストチョイス」になりたいと力を込めた。
爆発的な活躍を求めるストライカー
決して満足していない。もっと、もっと圧倒的な結果がほしい。
ボリビア戦に向けた前日練習を行った日本代表。14日のガーナ代表戦(2-0)で出番のなかった小川は「個人として、まだアピールはうまくいっていない感覚」と危機感を口にした。
「ワールドカップに向けて(代表に)選ばれるだけじゃなくて、やっぱりファーストチョイスを狙っていかないといけない。現状を覆すためには、爆発的な活躍が求められると思うので、そこは僕自身がやっていかなきゃいけないところ」
2019年に初めてA代表に選出されるも、2022年に開催されたカタールW杯ではメンバー入りを果たせなかった。それでも試合に出場すれば身長186センチの高さを生かしたヘディングやポストプレーでチームを助け、ここまで10ゴールを奪っている。

鳥かごで汗を流す小川(中央右、写真:浅野凜太郎)
だが、「現状では(定位置を)つかみ切れていないと思っているので、チャレンジャーという言い方が正しいのかな」と、ストライカーは自身の状況を分析。
オランダ1部のフェイエノールトで今季公式戦13ゴールと爆発的な活躍を見せるFW上田綺世(あやせ)が森保一監督下ではスタメンの座を守り続けており、今回の活動からは身長191センチの20歳FW後藤啓介(ベルギー1部シント=トロイデン)らも新たなライバルに加わった。
小川は日本代表の年内ラストマッチとなるボリビア戦で結果を残し、来夏のW杯に向けてアピールしたい。
「まずはチームが勝利すること。複数得点を取って、クリーンシートで試合を終えることをまず第一番に考えて、その中で僕のゴールを一番に求めていきたい。それ(得点)がピッチ上で表現できる僕のプレーだと思うので、しっかりと複数得点を取りたいです」
クラブでは今季リーグ戦11試合4得点2アシストを記録している小川。日本代表でもゴールを奪い、スタメン争いを加熱させてみせる。
取材・文・写真 浅野凜太郎
