今月で2025年の日程を終える日本代表。

森保一監督の3-4-2-1システムにおいて、中盤で圧倒的存在感を放ってきた遠藤航と守田英正の状態が懸念されている。

サムライブルーのキャプテンでもある遠藤は、所属する強豪リヴァプールで今シーズンも控えに固定されており、出場機会が少ない。

一方、守田は昨シーズンから怪我による離脱が増えており、コンディション不良によって、先月に続き今月も代表に招集されず。

そうしたなか、元日本代表DF槙野智章氏は、『ABEMAスポーツタイム』で「現時点の日本代表ベストボランチコンビ」を聞かれると、難しいねとしつつ、こう話していた。

「これまでの森保ジャパンでは守田選手、遠藤選手の2人が軸に考えられていました。

ただ、今は守田選手は怪我で招集されていない。遠藤選手は所属クラブでプレータイムが確保できていない。

その時に出てきたのが、佐野海舟。ドイツでいま素晴らしい活躍をしています。

あと、もうひとり。鎌田選手が攻撃的なところから一列下がって起用されている。

いまはこの2人(佐野・鎌田)がベストなコンビなんじゃないかな。

この2人のボランチのコンビは、ボールを動かせる・奪える、なおかつ、ピッチの前後左右を縦横無尽に走れるところが持ち味。

遠藤と守田に関しては、もちろん素晴らしいものもあります。ただ、いまのベストコンディションで考えると、この2人(佐野・鎌田)はお互いが持っていないものを補えるので、すごくバランスがいい」

24歳の佐野は、ドイツ1部マインツで活躍中。14日のガーナ戦でも先発起用されると、南野拓実の先制点をアシストするなど存在感を見せつけた。

そして、29歳になった鎌田は、プレミアリーグのクリスタル・パレスで躍動。自らも攻撃的MFよりも一列下がったボランチでのプレーが合っていると自負している。

槙野氏は「同じ(タイプが)揃うよりも、ないもの同士で組んだほうが、より日本代表の良さが出る。佐野海舟・遠藤もいいコンビだと思うけれど、(ともに)ボールを奪うタイプなので、ボールを動かすタイプなら、守田や鎌田、田中碧。攻撃と守備のバランスを考えるとすごくいい。(お笑いコンビにおける)ボケと突っ込みみたいな」とも説明。

コンディションと攻守のバランスを考慮すると、現状では佐野と鎌田のコンビがベストと感じているようだ。

日本代表は18日に今年ラストマッチとなるボリビアとの親善試合を国立競技場で行う。

筆者:井上大輔(編集部)

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