キュラソー代表が同国史上初のワールドカップ出場を決めた。

同国は現地時間18日に行われた北米ワールドカップの北中米カリブ予選第6戦でジャマイカに0-0で引き分け、グループB首位で本大会出場の切符をつかんだ。

アメリカメディア『ESPN』などは、キュラソーがワールドカップ史上最も人口が少ない国となったと伝えた。

カリブ海に浮かぶ島国キュラソーは、人口約15万6000人がわずか444平方キロメートルの国土に住む小さな国家。これは2018年大会に出場した人口約38万3000人のアイスランドを大きく上回る人口の少なさだという。

今予選では唯一の無敗チームとして3勝3分の勝点12を獲得。バミューダに7-0で大勝を収めるなど、スケールに合わぬ堂々たる戦いぶりを収めた。

指揮を執るのは、かつてオランダ代表を3度率い、ロシア代表やベルギー代表、韓国代表でも実績を残したディック・アドフォカート監督。

さらに、オランダの構成国の一つであるキュラソーは、本土オランダからキュラソーにルーツを持つ選手たちをかき集める“逆輸入”で代表チームを強化した。

元マンチェスター・ユナイテッドのFWタヒス・チョンやドルトムントFWジョルディ・パウロナなど、将来有望な選手の招集にも成功している。

プレミアリーグでも指導経験のある名将の下、欧州で育成された選手たちで構成されたチームは、高い組織力で格上チーム相手に善戦を続け、悲願のワールドカップ初出場を勝ち取った。

小国が起こした奇跡は、来年の本大会に向けてさらに注目を集めていきそうだ。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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