ポルトガルが誇る世界的名将ジョゼ・モウリーニョ監督。
チェルシー、インテル、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッドなど多くの列強クラブを率い、ポルトとインテルでは欧州最高峰のUEFAチャンピオンズリーグ優勝も果たしている。
プロ選手としては大きな成功を収められなかったが、「私はスペシャルワン」の発言で知られたように強烈な個性とカリスマ性でチームを牽引してきた。
62歳になった現在はポルトガルの強豪ベンフィカを指揮している。
『Record』などによれば、そのモウリーニョ監督は、元教え子の葬儀費用などを援助したという。
亡くなったジュリオ・ロウレンソさんは、ヴィトーリア・セトゥーバルでモウリーニョ監督から指導を受けたことがあったそう。モウリーニョ監督は1980年代後半に同クラブのユースチームを指揮した経験がある。
54歳だったロウレンソさんは、10月にアフリカ南西部ナミビアでの交通事故で死亡。モウリーニョ監督は、ナミビアからポルトガルへの搬送費用なども負担したという。
ロウレンソさんは、2021年のインタビューで「彼は本当に人間味あふれる人だった。多くの人が彼を傲慢だと非難するけれど、すごく人間的だった。サッカー以外では完全に普通の人間で、すごく親しみやすかった。リラックスしている時は選手に自由を与えてくれた。私達もその自由の代償をちゃんと分かっていた。いざ試合となれば、全員が本気で100%を出し切らなきゃいけないと」とモウリーニョ監督について熱く語っていたそう。
筆者:井上大輔(編集部)
