J3の栃木SCは17日、GK丹野研太が2025シーズンをもって現役を引退することになったと発表した。

丹野は1986年8月30日生まれの39歳。宮城県仙台市出身で、香川真司も輩出したFCみやぎバルセロナユースから2005年にセレッソ大阪へ加入した。

プロではなかなか出場機会を掴めず、V・ファーレン長崎への期限付き移籍を経て、大分トリニータへ移籍。大分がJ1へ昇格した2013シーズンに25試合に出場すると、チームが1年でJ2へ降格したこともありセレッソへの復帰を果たした。

セレッソでは再びキム・ジンヒョンの控えに回ったものの、カップ戦を中心に奮闘し、2017シーズンにはクラブ初タイトルを含むカップ2冠に貢献。契約満了に伴い、2020年に加った川崎フロンターレでもチョン・ソンリョンのバックアップを務めた。

川崎では在籍3年間でリーグ戦9試合に出場し、8勝1分と無敗。すでにシーズン終了後の契約満了が発表されていた2022年のJ1最終節FC東京戦では、29分に退場したチョン・ソンリョンに代わってゴールマウスを守り、3-2の劇的勝利に貢献している。

2023年はいわてグルージャ盛岡、2024年は現在も所属する栃木SCでレギュラーを務めた丹野。引退を決断してのコメントはこちら。

「今シーズンで現役引退する決断をしました。

21年間もプロサッカー選手としてプレーできるとは思ってもみなかったです。

2005年にセレッソ大阪に入団し、多くの時間をこのチームでプレーし、サッカー選手としての礎を作ってもらいました。そして初タイトルをとれたこと、これは大きな喜びでした。

半年間と短い期間でしたが、地域リーグを戦い、サッカー選手として生きていくことの厳しさを教えてもらったV・ファーレン長崎。

試合に出ることの喜び、J2プレーオフ優勝と最高の思いをさせてもらった大分トリニータ。

最高の環境、最強のメンバーで多くのタイトルをとらせてもらった川崎フロンターレ。

地元、東北の地で地域の皆様の温かさを感じ、試合に出続けることができたいわてグルージャ盛岡。

再びJ2の舞台でプレーする機会を与えてもらい、集大成となった栃木SC。

まだ栃木SCでの戦いは終わりません。最後まで諦めません。どうか一緒に戦ってください。栃木SCに関わる全ての人の力を合わせて最後まで戦いましょう!

全てのチームでたくさんの監督、スタッフ、選手と共に戦い、成長させてもらいました。そしてたくさんのサポーターの方々に応援してもらいました。そのおかげでこんなにも幸せな時間を過ごさせてもらいました。

今まで携わった全ての人に感謝の気持ちで一杯です。21年間本当にありがとうございました!」

J3で現在9位の栃木SC。引退する丹野とともに、J2昇格プレーオフへの滑り込みを目指し、今週末は23日(日)にガイナーレ鳥取との今季ホーム最終戦に臨む。

筆者:奥崎覚(編集部)

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