試合中にチームメイトの顔面をビンタしたことで一発退場を宣告される珍事があった。
24日のプレミアリーグ第12節マンチェスター・ユナイテッド対エヴァートン戦でそれは起きた。
前半10分すぎ、守備対応をめぐってエヴァートンMFイドリサ・グエイとDFマイケル・キーンが衝突。
グエイがキーンの顔面を左手で平手打ちすると、主審はレッドカードを提示して退場を宣告した。
36歳のグエイは、エヴァートンで220試合以上に出場してきたベテラン(キーンは32歳)。
エヴァートンのデイヴィッド・モイーズ監督と、MFキーナン・デューズベリー=ホールは、試合後に『Sky Sports』でこう話していた。
「あの退場にはがっかりした。だが、我々サッカー選手は、チームメイトに腹が立つこともある。彼は退場を謝罪し、選手たちを讃え、感謝していた」
「あれは狂気の瞬間だったし、避けられるものだった。ただ、イドリサは試合後に僕らに謝った」
また、グエイ本人もSNSに謝罪のメッセージを投稿。
「まず、チームメイトであるマイケル・キーンに謝罪したい。自分のリアクションは全て自分に責任がある。
チームメイト、スタッフ、ファン、クラブにもお詫びする。あの出来事は自分という人間と自分の価値観を表すものではない。
感情が高ぶってしまうこともあるが、あのような行為を正当化できるものなどない。二度とこんなことは起きないと誓う」
早い時間帯から数的不利で戦うことになったエヴァートンだが、ユナイテッドにシュート25本を浴びるも、1-0で勝利している。
痛恨敗戦となったユナイテッドのルベン・アモリン監督は「11人でも10人でもエヴァートンのほうが上だった。彼らが勝ったのは当然。相手があの退場で助けてくれたが、我々はもっとやらなければならない」とこぼしていた。
筆者:井上大輔(編集部)
