2026年ワールドカップ予選を世界最速で突破した日本代表。
多くの離脱者が出ているディフェンス陣に期待の若手が台頭してきた。22歳の鈴木淳之介だ。
彼は帝京大学可児高校から湘南ベルマーレ入りすると、守備的MFからセンターバックにコンバートされてブレイクした選手。
高校時代からほぼ両利きといえるほど足元の技術は高く、身長は180cmほどながら、抜群の身体能力を誇り、対人守備に優れる。
今年6月に代表デビューを果たすと、夏にはデンマークの強豪コペンハーゲンへ移籍。10月のブラジル戦では逸材エステヴァンを何度も止めるなど存在感を見せつけ、歴史的初勝利に貢献した。
そうしたなか、Jリーグ通として知られるお笑いコンビ「銀シャリ」の橋本直さんは、『ABEMAスポーツタイム』で、こう話していた。
「層が厚すぎて、どうすんのって思ってます。DF陣も怪我人があと半年の間にどれくらいの復調具合なのか。
鈴木淳之介選手がブラジル戦であの活躍をされると、めちゃくちゃ助かりましたね。
あの愚直な髪形…しっかりディフェンスするぞっていう…素晴らしい選手だなと。昭和な(雰囲気)…愚直な感じの、古いタイプ、好感が持てるタイプ。
素晴らしいディフェンス、魂が入っている感じの。体の入れ方もよかったですよね。
直近までJリーグですからね、湘南にいて、コペンハーゲンで、すごいですよ。Jリーグも期待できます」
気迫あふれる守備だけでなく、飾らない実直さを感じさせる髪型にも好感を抱いているそう。

かつてJリーグでも活躍した元北朝鮮代表FWチョン・テセ氏も、鈴木の『昭和感』に同意しつつ、こう述べていた。
「ついに日本人ディフェンスでこの球際の争いができる選手が来たのかと。(日本は)球際が常に課題だったと思うので。
あれだけブラジル相手に物怖じせずにグイグイいける選手…たぶん、みんなそれが新鮮だったからこそ印象に残ったと思うので」
これまで日本人が苦手にしてきたフィジカルバトルを得意とするDFの登場に感嘆していたようだ。
鈴木は湘南でも代表と同様に3バックの一角を担当することが多かったが、コペンハーゲンではチーム事情から右サイドバックに固定されつつある。
筆者:井上大輔(編集部)
