日本代表が世界最速で予選を突破した2026年ワールドカップは、アメリカ・カナダ・メキシコで共催される。

現地時間5日にワシントンD.C.で注目のグループステージの組み合わせ抽選会が行われる。

ただ、『BBC』によれば、イラン代表はその抽選会をボイコットするという。その理由は、アメリカによるビザ発給数が限られているため。

イランはFIFAランキングにおいて、アジアサッカー連盟加盟国で18位の日本に次ぐ20位。

アジア最終予選ではグループAを首位で突破し、7大会目となる本大会出場を決めた。

ただ、開催国のひとつであるアメリカは、政治的および安全保障上の理由から、長年にわたってイラン国民に対する厳しいビザ制限を設けてきた。

『Tehran Times』によれば、今回アメリカはイラン代表団に4つのビザを発給したものの、イランサッカー連盟のメフディ・タージ会長には発給されたなかったそう。同会長はこう語ったという。

「我々は選択肢を検討しており、それはタイミングと状況次第だ。外務省ら当局と緊密に連携しており、適切な時期に必要な決定を下す。

イランサッカー連盟執行委員会の現在の立場は、すべてのビザが発給されない限り、誰もイベントに参加しないというものだ。

この問題は政治化しつつある。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長には、彼ら(アメリカ?)が政治的な立場を取っており、状況は完全に政治化していると伝えた。FIFAはこのような行為に対して毅然とした姿勢をとるべきだ」

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、安全保障上の脅威への対応を理由に、12カ国についてアメリカ入国を禁止する大統領令に署名した。

イランもそこに含まれているが、大統領令では、ワールドカップに参加する選手らの渡航については免除されている。

なお、イランは日本と同じポット2に入っている。

筆者:井上大輔(編集部)

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