30日に行われたJFL・地域入れ替え戦。今季は、JFL15位のアトレチコ鈴鹿クラブと、地域CL準優勝のVONDS市原FCが激突した。

入場料が500円と格安だったこともあり、多くの観客が集った鈴鹿のホーム「三重交通G スポーツの杜鈴鹿」。試合は一発勝負らしいジリジリとしたせめぎ合いとなり、スコアレスのまま延長戦に突入する。

迎えた延長前半8分、VONDS市原が左サイドの崩しから、最後は加藤勇司ベサーナが左足のボレーで流し込み、待望の先制点を奪う。

アトレチコ鈴鹿もその後、58歳のカズを投入するなど追いすがったが、同点ゴールは生まれず。延長戦を1-0で制したVONDS市原がJFL入会成績条件をクリアし、「JFL初昇格」内定を勝ち取った。

古河電気工業千葉事業所サッカー部を母体として、2011年に発足したVONDS市原FC。クラブ名は英語で「絆」を意味する“BOND”に勝利の“V”を組み合わせ、さらに複数形にした造語だ。

ジェフユナイテッド市原・千葉がホームスタジアムをフクダ電子アリーナへ移転して以降、空いてしまったゼットエーオリプリスタジアム(市原緑地運動公園臨海競技場)をホームとし、千葉県リーグと関東リーグを戦ってきた。

2020年から「Jリーグ百年構想クラブ」にも承認されているVONDS市原は、過去2年も入れ替え戦に出場していたが、それぞれ沖縄SVとミネベアミツミFCの前に敗退。3年連続の挑戦でついに大きな壁を乗り越え、来季は初の全国リーグの舞台に立つことになった。

VONDS市原のJFL入会は、12月4日(木)のJFL理事会にて承認後、正式発表される。

筆者:奥崎覚(編集部)

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