近年のサッカー界でエース番号とされてきた「背番号10」。
ここでは、10番を背負うことをやめたスター選手たちを取り上げてみる。
リオネル・メッシ

バルセロナで10番を背負い、世界最強に登りつめた天才レフティ。
2021年にPSGへ移籍した際、ネイマールからの10番譲渡を断り、バルサデビュー時に背負った30番を選択した。当時のリーグアンでは30番はGKがつける番号だったが、特例で着用が認められた。
2022年にPSGを退団したアンヘル・ディマリアは、自分がつけていた11番をネイマールに、10番をメッシがつけるべきと提案。だが、メッシはその後もPSGで30番をつけた。
なお、アルゼンチン代表では今でも10番を背負っている。
デイヴィッド・ベッカム

マンチェスター・ユナイテッドで伝統の7番を背負ったイケメンMF。7が代名詞となったが、ユナイテッドでは10番もつけていた。
1997年に加入したテディ・シェリンガムに10番を譲ると、7番に変更。それ以降、ベッカムが10番をつけることはなかった。
テディ・シェリンガム
「オールド・トラッフォードにいた頃、ユナイテッドの10番を誰がつけるかという話があった。それはベッカムと私の間で争われた。
サー・アレックス・ファーガソンに尋ねた。『10番をつけてる若者は誰?』とね。
彼は『あの子はデイヴィッド・ベッカムという子だ』と答えた。
私はサー・アレックスに『私が彼の10番を手に入れるチャンスはあるか』とお願いしたんだ。
彼がベックス(ベッカム)に聞くと、『問題ない』という答えだった。
私は人生で7番だったことは一度もなかったし、マンチェスター育ちでもなかった。
だから、ユナイテッドの7番を背負うのがどれほど名誉なことなのかに気付かなかったのさ」
ルート・ファンニステルローイ

シェリンガムの後にユナイテッドの10番を背負ったオランダ代表FW。
9番も空いていたが、10番をつけて、エースとして大暴れした。
その後、レアル・マドリーでは17番、ハンブルガーSVでは22番、マラガでは9番を着用。10番をつけることはなかった。
なお、彼の退団後にユナイテッドの10番をつけたのはウェイン・ルーニー。
