デイヴィッド・バッティ 対 グレアム・ル・ソー

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起こった年:1995年
チャンピオンズリーグで発生した珍しい衝突。1995年11月、ブラックバーン・ローヴァーズ対スパルタク・モスクワの試合中にチームメイト同士が暴力沙汰になった。
スパルタク・モスクワを相手にブラックバーンは試合開始から激しくプレーした。そして試合開始から4分、バッティとル・ソーが同じルーズボールを狙って走り、衝突した。それに対してバッティは不満を抱き、仲間に怒りをぶつけた。
その直後、スパルタクがスローインをしたあと、カメラが映していないところでバッティとル・ソーが激しい口論をスタート。両者押し合いをしたあと、ル・ソーがバッティの喉元に左フックを叩き込んだ。しかしバッティはそれに怯むことなくル・ソーに向かい、激しい口撃を加え続けた。
数分にわたる衝突があったものの、主将のティム・シャーウッドや仲間のヘニング・ベルグやコリン・ヘンドリーが加入したことでようやく事態は沈静化。なお、ル・ソーはこのパンチの際に左手を骨折したため、途中交代を余儀なくされている。
なお、ル・ソーは後に自伝で「彼は非常に攻撃的な態度、脅迫的な口調で叫んでいた。彼を殴った理由は、どちらかといえば先制攻撃だった。もし私が殴っていなければ、彼が私を殴っていた」と回想している。
トーマス・グラヴェセン 対 ロビーニョ

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起こった年:2006年
これが起こったのは2006年のレアル・マドリーが行ったプレシーズンキャンプのトレーニング中。ブラジル代表FWロビーニョとデンマーク代表MFトーマス・グラヴェセンが突然激しく衝突した。
当時の同僚であるジュリオ・バチスタが後に語ったところによれば、キッカケはロビーニョがグラヴェセンが突き飛ばしたことだったという。
「ロビーニョは立ち止まり、グラヴェセンを見て胸を突き飛ばした。そしてグラヴェセンは彼を2回蹴った。そのあと二人は引き剥がされ、ロビーニョはロッカールームに戻された。そしてグラヴェセンは私を見て言ったんだ。『あいつをぶっ殺してやる』とね」
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
