日本人選手もプレーするフランス1部リーグ。

昨シーズン4位と躍進したニースは、今シーズン不調に喘いでいる。

1日に行われたロリアン戦に1-3で敗れ、公式戦6連敗。リーグでは10位、UEFAヨーロッパリーグでは全チームのなかで唯一の開幕5連敗で最下位に沈んでいる。

そうしたなか、ニースは1日に声明を発表。

「日曜、ロリアンから戻ったチームは練習場の前で、多数の集団に待ち伏せされた。

低調なパフォーマンスと(クラブの)価値観からかけ離れたプレーによって生じたフラストレーションは理解している。

だが、この集会で確認された事件は容認できない。クラブの複数メンバーが標的にされた。ニースは彼らに対して全面的な支援を提供するとともに、これらの行為を最も強い言葉で非難する」

『L'Équipe』などによれば、過激なサポーター400人ほどが集結しており、選手や首脳陣を襲撃したという。

ニースの2選手(テレム・モフィとジェレミ・ボガ)らへの暴力行為が確認されたため、警察と検察が捜査を始めたという。

2選手は、体と股間を殴打され、唾をかけられ、人種差別的な言葉を含む侮辱も浴びせられたそう。医師の診察を受けたモフィは日曜まで休養、ボガも最低5日の休みが必要と診断されたとのこと。

この事件を受けて、フランスのスポーツ大臣マリーヌ・フェラーリは、このようなメッセージをSNSに投稿した。

「ニースの選手と首脳陣を標的にした容認しがたい暴力行為を最も強い言葉で非難する。(被害を受けた)彼らに対して全面的な支援を表明する。

日々サッカーのために尽力している者たちを狙ったこれらの行為を正当化できるものは何一つない。一部の個人によって引き起こされたこれらの重大事件は、ファンであることとは全く関係ない。

常にスタジアムを活気づけ、盛り上げてくれる人々のことは擁護する。だが、暴力に訴える者たち、そのために制裁を受けるべき者たちは決して擁護しない」

暴行を受けた2人は退団の意思をクラブ幹部に伝えたとされている。

また、フランク・エーズ監督も違約金を放棄してでも辞任したい意向で、襲撃で被害を受けたスポーツディレクターも身を引く考えだとも。

筆者:井上大輔(編集部)

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