J1の清水エスパルスは4日、ユースチームの澤登正朗監督が、2025シーズン終了(高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2025 プレーオフ)をもって退任することになったと発表した。
澤登氏は1970年1月12日生まれの55歳。東海大一高校(現・東海大翔洋高校)から東海大学を経て、1992年に清水エスパルスでプロ入りした攻撃的MFだ。
Jリーグの初代新人王に輝くと、瞬く間に中心選手に成長。1999年のJリーグチャンピオンシップでは最後はPK戦で“宿敵”ジュビロ磐田に屈したものの、伝説のフリーキック弾を決めて歴史に名を残した。
その存在感から「ミスターエスパルス」と称され、2005年に惜しまれながら現役を引退。指導者となり、常葉大学浜松キャンパスサッカー部監督を10年近く務めたのち、2022年から清水エスパルスユースを率いていた。
以下は退任が発表された澤登氏のコメント。
「現役を引退した後、指導者として戻ってくると言う公約は果たせましたが、トップチームでタイトルを取るという事は出来ませんでした。
4年間エスパルスユースで過ごした日々は、サッカーの奥深さと指導者としての責任を改めて感じさせてくれる貴重な時間でした。選手一人ひとりの成長に関わらせてもらえたことが何よりの喜びです。
退団という決断には多くの葛藤がありましたが、ここで得た経験を次のチャレンジに活かしたいと思います。これまで支えてくださった皆さまに心から感謝いたします。
そして、これからのエスパルスの発展を陰ながら応援して行きたいと思います。本当にありがとうございました」
なお、清水エスパルスユースは先日、17戦無敗の圧倒的な強さでU-18プリンスリーグ東海2連覇を達成。今週末の6日(土)に行われる最終節では、2位ジュビロ磐田U-18とのダービーマッチに臨む。
筆者:奥崎覚(編集部)
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