昨シーズンまで伊東純也、中村敬斗、関根大輝の日本代表トリオが所属していたスタッド・ランス。
だが、チームがフランス1部リーグから2部に降格した影響に晒されることになった。
伊東は古巣ヘンクへ移籍し、退団を志願した中村は移籍騒動があったものの残留。そして、関根もチームに残ることになった。
23歳の関根は名門の静岡学園高校、拓殖大学を経て、柏レイソルでプロになると、2024年のパリ五輪に出場。187cmの長身サイドバックとして期待されている。
スタッド・ランスでは開幕からレギュラーとして起用されていたが、最近は控えに回っている。そうしたなか、29日に行われた国内カップ戦では5部チーム相手に移籍後初ゴールを含め1ゴール1アシストと活躍。
関根はクラブ公式YouTubeチャンネルで公開されたインタビューでこう語っていた。
「最近の立ち位置的に直近の試合はベンチっていうことも多かったので、悔しい気持ちもあった。
カップ戦でチャンスを貰えたからには、結果を残したいと思っていたなかで、ゴールとアシストという結果、数字の部分を残すことができたので、自分にとっても自信につながる。そのなかで自分としても体のキレとか調子はすごい上がってきている感じはある。
(2026年W杯は)目指すべきだと思いますし、4年後に自分がどうなっているかも分からないですし、いまチャンスがあるうえで、目指すべき舞台だと思いますけど、代表のことばっかり考えて、調子を落としていた時期も今年ありました。
そうなったら本末転倒というか、意味がないので、まずはこのチームで1部に昇格することもそうだし、目の前の試合に勝つ事だけに意識した先に代表につながっていけばいいなと思っている。もちろん、目指していますけど、まずはこのチームで貢献して勝つことを目標にやっていきたい。
(伊東純也がいなくなった影響は?)
そうですね(苦笑)純也くんといることがとにかく多かったので、家も一緒だったので。ほぼ毎日一緒にいたので、そこは寂しかったですけど。
でも、純也くんも敬斗くんもいなかった時期もあって、そこでひとりにやって、やっと海外に来た感じゃないですけど、そのなかで成長できた部分も少なからずあったと思うので。
寂しかったですけど、ポジティブにとらえてますけど、いまでも純也くんと連絡をとっていますし、いまは敬斗くんにすごいお世話になっているので、特に変わりはないといったらあれですけど、そこまでは気にしてはない部分かなと思います(笑)
(今夏移籍騒動があった中村の好調さは)
その時期は敬斗くんと一切連絡をとっていないので、分からないですけど、今の好調の理由というか、そもそもリーグアンで二桁(ゴール)もとってますし、代表でも毎試合得点に絡んでいるような選手なので、リーグドゥの舞台で活躍しているのは、結果を残すことの難しさは知っていますけど、すごいなと率直に感じます。
2部に落ちたことは、自分もそうでしたけど、ショッキングなことでしたけど、そのなかでもコンスタントに結果を残すところは自分も見習いたい」
関根にとって、伊東は柏の先輩にもあたる人物で、退団を寂しく感じているという。
ただ、今は中村の家にご飯を食べに行くこともあるほか、オフにパリに出かけるなどしているそう。
その関根の状況について、カレル・ヘラールツ監督は「大輝は練習でも試合でも全力を尽くす選手。プレシーズン開始直後から好調で、だからこそシーズン序盤は多く起用した。右サイドバックは、先発として起用できる2人が熾烈な争いを繰り広げている」と語っている。
筆者:井上大輔(編集部)
