日本代表キャプテンである遠藤航が所属するリヴァプール。
昨シーズンのプレミアリーグで優勝を成し遂げた世界的強豪だが、今シーズン途中から深刻な不調に陥っている。
6日のリーズ戦は2点をリードする展開だったが、後半アディショナルタイムに田中碧に同点ゴールを奪われ、3-3の引き分けに終わった。
後半38分にクローザーとして日本代表MF遠藤航を投入していたのだが、守り切れず。
また、この試合ではエジプト代表FWモハメド・サラーがまたも起用されなかった。
近年のリヴァプールにおいて大エースに君臨してきたサラーは、昨シーズン34ゴール23アシストと大活躍。
だが、今シーズンはチーム同様に調子を落としており、リーズ戦で3試合連続のベンチスタートになると、最後まで起用されなかった。
リヴァプールのアルネ・スロット監督は、『Sky Sports』で、サラーを起用しなかった理由をこう説明していた。
「2-0から3-2になった。あの時は試合をコントロールすることが大事で、得点は必要なかった。
先週のサンダーランド戦のように得点が必要な時はサラーを投入する。
勝利を決定づけるためには航のような違う選手が必要だった。彼は全力を尽くした。
我々は自分たちの状況を受け入れる必要がある。短期的な将来でいえば、サラーはアフリカネーションズカップに出場するが、その前にインテル戦がある」
サラーはサンダーランド戦では後半頭から投入されたが、ウェストハム戦とリーズ戦では1分も起用されなかった。
『BBC』によれば、サラー本人は「誰かが自分に全ての責任を負わせようとしているのは明らか。監督とは良好な関係と何度か言ってきたのに、突然関係がなくなってしまった。なぜなのか分からない。クラブが私を犠牲にしようとしているようだ。そう感じている。正直に言って、この状況は受け入れられない。理解できない」と不満をぶちまけたという。
リヴァプールは9日にUEFAチャンピオンズリーグのインテル戦が控えている。サラーはエジプト代表として、今月21日からモロッコで開催されるアフリカネーションズカップに出場する見込み。
筆者:井上大輔(編集部)
