史上最高3位で飛躍の1年に 京都サンガ

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チョウ・キジェ(曺貴裁)体制5年目となったサンガにとって、2025年は躍進の1年。終盤まで優勝争いを繰り広げた。
一方で吉田孝行体制4年目のヴィッセルは、前2年から守ってきたリーグタイトルをさらに防衛する1年。しかしながら、今季は“低迷”。同じく前年戴冠した天皇杯も準優勝に終わり、最終節を前に吉田監督の退任報道が出た。
相対する両者だが、37節時点の順位は3位(サンガ)と5位(ヴィッセル)。関西勢でトップファイブにつける両雄の激突となった。
注目の試合は双方がベストメンバーで望む中、ヴィッセル側は3トップの右に昨シーズンMVPである武藤嘉紀ではなく、エースナンバー13をつける佐々木大樹を起用。互いに膠着した中で試合が進む中、ヴィッセルはその佐々木とサイドバックを預かる酒井高徳が右サイドを突破。やや押し気味に進める。

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しかし流れは徐々にサンガへ。35分にはエースFWラファエル・エリアスが突破して決定的なシーンを演出。ここはヴィッセル守護神前川黛也の体を張ったスーパーセーブにより事なきを得るが、直後の38分にコーナーキックからマルコ・トゥーリオが右足一閃。サンガが先制に成功する。そのまま前半は終了。
対照的だった「トップファイブフィニッシュ」
エンドが変わって後半に入ると、サンガ側のエンジンが全開。終始押し気味に試合を進める。これに対して追いかけるヴィッセル側も、武藤嘉紀・エリキ・鍬先拓弥の三枚替えを敢行。
しかし流れは変わらず、サンガは中盤に君臨する福岡慎平やジョアン・ペドロの巧みな配球から、エリアス・トゥーリオの名コンビに、左ウイングの原大智やサイドバックの須貝英大が代わる代わるゴールへと侵入する。
これぞまさに「This is チョウ・キジェ」。クラブ史上最高順位の3位に入らんがため、モチベーションの高さを随所に感じさせた。
そして77分。スペースに抜け出したエリアスが飯野七聖を振り切って追加点を決める。
一方のヴィッセルだが、その後ジェアン・パトリッキを投入するも好転にいたらず。守備の要マテウス・トゥーレルとエリアスとのマッチアップは見どころ満載ではあったが、守備陣の奮闘むなしく攻撃陣が停滞と、今シーズンを象徴するかのような試合に。先の天皇杯決勝町田ゼルビア戦を彷彿とさせる内容でそのままゲームセット。リーグ戦に関しては、9月27日開催の32節清水エスパルス戦から6試合勝ちなしという結果となった。
これにより、京都サンガはクラブ史上最高順位の3位でフィニッシュ。一方ヴィッセル神戸は先の低迷があったものの前節と同じく5位のまま。対照的な結果ではなったものの、トップファイブに関西から2クラブが食い込むシーズンとなった。
