[J1昇格プレーオフ2025準決勝、ジェフユナイテッド千葉 4-3 RB大宮アルディージャ、12月7日、千葉・フクダ電子アリーナ]

千葉はJ1昇格プレーオフ(PO)準決勝で大宮と対戦。

3得点を先取される苦しい展開だったが、後半26分から同42分の間に4得点を奪い返して逆転し、2014年ぶりとなりJ1昇格PO決勝に進んだ。

この試合で先発フル出場したGK若原智哉は試合後に涙を流した。

画像: 試合終了後の若原(中央、写真:縄手猟)

試合終了後の若原(中央、写真:縄手猟)

よみがえった昨季の悔しさ

「俺、何やってんだ…」

絶望的な3失点目を喫したとき、若原の心は折れかけていた。

17季ぶりのJ1復帰を目指し、最多6度目のJ1昇格PO準決勝に臨んだ千葉。この日激突した大宮は今季J2での年間順位が6位だったため、3位でフィニッシュした千葉は引き分けでも決勝に進める状況だった。

だが、アドバンテージを生かせずに流れを奪われた。

前半20分にショートコーナーからのクロスボールをボックス内で折り返されて、ヘディング弾で先制されると、同32分にはミドルシュートから失点。

まずは同点に追いつこうと後半に入ったが、立ち上がりの同3分にショートコーナーからミドルシュートを左サイドネットに突き刺され、3失点目を許した。

画像: (写真:縄手猟)

(写真:縄手猟)

「セットプレーは何かやってくるだろうと共有していた中で、ショートを使って目線を変えられてしまい折り返された。あれだけフリーでクロスを上げられたら、どれだけ中がアラートに対応していても難しかったと思います。

ミドルシュートのところは反応できてたんですけど、2失点とも味方に当たってしまって、あとひと伸びができなかった」と唇をかんだ。

今季より千葉に完全移籍で加入した若原にとって、今回が2年連続となるJ1昇格PO。守護神の頭には、去年の苦い記憶がよみがえっていた。

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