この夏にアーセナルとの契約を解除して以降、無所属となっている日本代表DF冨安健洋。
身長188cmの長身、ディフェンスラインならどこでもこなせるユーティリティ性と足元の技術を持つ類まれな選手として活躍してきた。
ただ、近年は怪我に苦しんでおり、昨シーズンはわずか6分しかプレーできずに退団することになり、2024年10月以降ピッチから遠ざかっている。
長期離脱からの復帰を目指す冨安だが、オランダの名門アヤックスへの移籍説が加速しつつあるようだ。
オランダ紙『Voetbal International』がこう伝えていた。
「アヤックスは守備陣の補強として、冨安を注視している。この日本代表はアーセナル退団以来、所属クラブがなく、アヤックスは絶好の機会と見ている。
アーセナルのミケル・アルテタ監督は、彼のクオリティ、ユーティリティ性、そしてプロ意識を高く評価していた。
しかし、冨安は近年膝の怪我に悩まされている。2月に手術を受け、数か月後に双方合意の上で契約を解除され、母国で集中的なリハビリプログラムを受けることになった。
回復に向けて大きな進歩を遂げているが、完全なコンディションを取り戻すには、再びグループトレーニングを受ける必要がある。
そのため、代表42キャップを誇る彼は所属クラブを探している。来夏に迫るワールドカップを前に、当然ながら代表チームへの復帰を視野に入れている。日本はワールドカップでオランダが対戦する国のひとつだ。
アヤックスはかねてより彼の状況を注視してきた。アヤックスはサイドバックの強化を狙っており、複数の選択肢を検討している。
冨安の強みは両サイドでプレーできること。ゲームインテリジェンス、高さ、そして欧州トップレベルでの経験も、アヤックスにとって貴重な資産となる。
もし冨安がアーセナルでのレベルに近づくことができれば、アヤックスにとって間違いなく最高の補強となるだろう。
最大の疑問点は、14ヶ月も公式戦に出場していないフィットネス。これについては、今後数週間でより詳細が得られるだろう。
同じことが、冨安がアヤックスへの移籍を望んでいるかどうかにも当てはまる。アムステルダムでは同胞の板倉滉と再会し、十分な出場時間を確保できるだろうが、このユーティリティDFの獲得に興味を持つクラブは他にもある」
板倉も所属するアヤックスはオランダ屈指の名門だが、今シーズンは低調で守備に問題を抱えている。そういったこともあり、板倉はセンターバックではなく、守備的MFとして起用されている。
冨安はサイドバックの補強候補になっているようだが、他にも獲得を検討しているクラブがあるようだ。
筆者:井上大輔(編集部)
