水戸ホーリーホックから突然発表された、西村卓朗取締役GMとの契約満了。
先日、悲願のJ1初昇格を決めたチームにおいて、強化責任者を担っていた48歳は、さまざまな施策を取り入れながら選手のリクルーティングや育成に力を入れてきた。
まさにその成果として達成されたのが今回のJ1昇格だったが、クラブは8日、取締役も務める西村氏との契約を更新しないことを明らかにした。
そうした中、“渦中の人”である西村氏も同日、スポーツ紙による報道が憶測を招いているとして、正確な状況を伝えるため自身のnoteでコメントを発表した。
記事内の自身に関する記述には事実と異なる点があり、多くの問い合わせに個別対応することが難しいため、公に説明することにしたという。
西村氏は「多くは語るつもりはございません」と前置きしつつ、「事実として、数日前に契約満了を突然伝えられました。この事実の通り、私の来季のクラブ?チーム?会社?は今現在どこにも決まっておりません。現在の私の未来は白紙の状態です」と現状を綴った。
記事によって他クラブとすでに合意しているかのように誤解されると、次の仕事の可能性が狭まることから、真実を明確にする意図があるとのことだ。
突然の状況に驚きつつも「人間万事塞翁が馬」と前に進む姿勢を示し、日本サッカー界や地域のために今後も貢献したいと意欲を語った西村氏。関心を持つ関係者がいれば連絡を待っているという。
noteの中では、今年のJ2優勝&J1昇格について、関係者やサポーターなど全ての想いが結実した成果だと感謝を表明。困難を乗り越えれば未来は開けるという水戸の歴史を信じつつ、自らも前進していく決意を示した。
今年、水戸ホーリーホックでの10年目を迎えていた西村氏。J1初昇格を置き土産に、自身がクラブを離れる決断をしたのかとも思われたが、どうやら真相は異なるようだ。今後が注目される。
筆者:奥崎覚(編集部)
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