日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ。
スペイン1部リーグで開幕15試合で4勝4分7敗の14位と苦しんでいる。
昨シーズンも11位と低迷し、久保は夏に補強の必要性を訴えたが、今シーズンも厳しい戦いが続いている。
久保も開幕戦でゴールを決めた後は得点がない。現地では久保に奮起を求める声が上がっており、『Mundo Deportivo』もこう指摘していた。
「久保、最悪の時期。ソシエダで150試合出場を達成した久保だが、今シーズンはまるで別人のようで、先発の座を失ったかもしれない。
今シーズンは、ソシエダの真のスターとして躍進するはずだったが、ほとんど説明がつかない形で正反対のことが起きている。
夏にバイエルン・ミュンヘンがこの日本人の獲得を狙っているという話があったが、今や『絶対的な存在』どころか、レギュラーの地位すら失ったかもしれない。
足首の怪我はソシエダファンに対する言い訳にはならない。最高の攻撃選手と目されていたはずの選手が、ほとんどインパクトを残せていないことを彼らは目の当たりにしているからだ。久保はチームを低迷から脱却させることができていない。
現状では、アンデル・バレネチェアとゴンサロ・ゲデスが日本人選手よりも序列で上回っている。
深く分析すれば、この状況は1年前から予見されていたと言える。久保の昨シーズンのパフォーマンスは、それ以前と比べて低下していた。今シーズンはそれよりもさらに悪いスタートになっている。
久保は移籍の噂があった7月に『補強?それが知りたい。会長が言うように優勝を目指すなら、何かプラスアルファが必要だ』と語った。
いま、その言葉が深く響いている。リーダーと目されていた選手が、切実に必要としていたプラスアルファを提供できていないからだ。
タケよ、ピッチでのプレーですべてを語る時が来た。あなたには確かな才能と能力がある」
久保はチームを牽引するような絶対的な存在になれていないとしつつ、奮起を促している。
ソシエダは12日にジローナと対戦するが、久保の活躍に期待したい。
筆者:井上大輔(編集部)
