レアル・ソシエダやスタッド・ランスなど日本人所属チームの胸スポンサーを務めたこともある日本のヤスダグループ。
今夏に起きたバルセロナの来日ツアー騒動においては金銭トラブルを起こしたとも報じられた。
そうしたなか、『El Diario Vasco』や『Noticias de Gipuzkoa』などのバスクメディアは、「ヤスダはレアル・ソシエダに1340万ユーロ(約24.5億円)の債務がある」と伝えた。
「ソシエダは、この未払い金があるにもかかわらず、日本企業との協業を継続している。
ソシエダが株主に提出した報告書によると、ヤスダはスポンサー契約に基づき、1340万ユーロの債務を負っている。
ヤスダはソシエダの胸スポンサーをもう1年延長するオプションを保有していたが、最終的にこの可能性を断った。
ソシエダのユニフォームにはヤスダの名は掲載されなくなったものの、両者は引き続き協力することに合意した。
ソシエダの報告書では、この資金回収の可能性に関する矛盾点が生じている。
一方では、『回収可能性の状況』を分析する際に『回収に影響を与える重大なリスク』を指摘。他方で、ヤスダは日本ツアー関連費用を支払ったという。
『債務者は、年間を通じてクラブに対するその他の金銭的義務を履行している。それには渡航費、宿泊費、プレシーズン活動費など相当額が含まれている。これは将来的に債務の一部または全額の回収を促進できる活発なビジネス的関係が存在することを示すもの』と報告書では説明されている」
久保建英が所属するソシエダは近年、プレシーズンに日本ツアーを行ってきた。
ヤスダはその費用については負担したというが、スポンサー料1340万ユーロはまだソシエダに支払われていないようだ。
筆者:井上大輔(編集部)
