韓国のラジオ局『YTNラジオ』が6日に放送したワールドカップ抽選会の分析番組で、日本代表への言及が大きな注目を集めた。
出演者のイ・グァンヨン氏は「韓国の次に注目する国はいつも日本」と切り出し、近年の日本サッカーについて「近年、日本サッカーが韓国より一歩、二歩先を行っている」という韓国国内の共通認識を率直に口にした。
番組では、日本が入ったF組(オランダ、チュニジア、欧州プレーオフ勝者)を「思わず声が漏れるほどの難しい組」としながらも、評価は厳しさと同時に驚くほど高かった。
イ氏は「日本は前回大会でドイツとスペインを倒して1位通過した」と指摘。サッカー解説者のパク・ムンソン氏も「認めたくないけど、本当に日本は強い」とし、日本の安定した戦術理解やボール保持力を高く評価した。
一方で弱点も明確に挙げられた。パク氏は「日本は、はっきりとした特徴があります。自分たちと似たスタイルの相手には非常に強いが、フィジカル勝負や空中戦で押されると苦しむ」と分析。
F組にはサイズとパワーを備えるオランダ、局面の強度が高いチュニジア、さらに世界的な大型ストライカーを擁するポーランドやスウェーデンが入る可能性もあり、韓国側は「日本にとって厄介な組」と見ている。
さらに、統計会社『Opta』が算出した“死の組ランキング”では、日本のF組が3位に入ったことも紹介された。数字の上でもタフな組だという評価は韓国でも共有されているようだ。
ライバル国のメディアだからこそ、贔屓目も遠慮もない。そんな韓国から見ても、日本代表は「強さを認めざるを得ない存在」へと変貌している。
それでもW杯の舞台は常に予測不能。韓国が抱く警戒と期待は、そのまま日本代表の実力を映す鏡になっていると言えるだろう。
筆者:江島耕太郎(編集部)
