ジェフユナイテッド千葉がJ1昇格プレーオフを制し、17季ぶりのJ1復帰を果たした。

クラブOBでもあり、元日本代表MFである水野晃樹いわてグルージャ盛岡GM兼強化部長がQolyに手記を寄せた。プロデビューを果たした古巣千葉のJ1復帰について心境を語った。

戻るべき場所へ

戻るべき場所に戻ってきた。ただ、その時間は長くかかってしまったと思います。歴代の選手、監督、コーチングスタッフ、チーム関係者の人たちの気持ちが絶対に大きく働いています。だからといって選手たちは過去にとらわれない。ジェフと言うとオシムさんの名前が出てきますけど、いまのジェフにはいまのジェフの選手、スタッフがいるわけであって、過去にとらわれないでJ1でまた新たなジェフを見出して、定着してほしいと思います。

昔から応援してくれているサポーターの方、J1にいたジェフを知らないサポーターの方と様々いると思いますけど、本当におめでとうございます。自分もプレーオフを観に行って、サポーターの力をまじまじと感じた部分が大きかったので、あれだけの声援を送られて頑張らない選手はいないと思う。今後も選手、クラブだけではなく、サポーターもファミリーの一員として共に戦ってもらって、時には叱咤激励もあっていいと思います。それがチームだと思うので、(サポーターの)皆さんと共に(クラブが)成長していくために、力を分けてあげてほしいと思っています。

ジェフは応援していたクラブの一つでもありますし、自分がプロ1年目からお世話になっていたチームということもあり、選べる番号は常に29番を選んでいました。千葉への感謝の気持ち、サッカーをリスペクトする上での行動だったので、自分がクラブから離れてからも常に応援しています。

画像: フクダ電子アリーナ(写真:縄手猟)

フクダ電子アリーナ(写真:縄手猟)

僕がいたときの選手がフロント内、コーチングスタッフにもなっているので、その方々とは常にコミュニケーションを取っています。

開幕のスタートダッシュが成功し、今年こそはというところでしたけど、シーズン中盤のところで勝ち切れない試合があって、勝ち星を落としてしまう試合もあり、もったいなかったですね。水戸、長崎が中盤戦以降勢い良く来ていたので、すごくエキサイティングなシーズンだったと思っています。

ただ、ジェフも小林慶行(よしゆき)さんが監督になってから3年目というところもあり、成熟してきている部分があります。プレーオフの1戦目は、ベテランの米倉が途中から出てより勢いをつけたと思います。決勝点を挙げた選手がデビュー戦の姫野(誠)選手というところで、ベテランを使いつつ、若手を育成して起用して、あの場面でその選択をすることは、大胆というか。慶行さんも、多分覚悟と気持ちがあっての戦術交代だと思うし、そこを含めて今年1年で成熟したチームになっていたんじゃないかと思いました。

選手たち個々の能力の高さや、今年の方が責任感を持っている選手が多いように見えました。強い気持ちに加え、慶行さんが3年目というところで、このサッカーが浸透してきていることが大きい。小森選手が(クラブから)出てどうなるかと言われた中でも、結果を出せる選手たちが出てきたことが大きいと思います。

This article is a sponsored article by
''.