川崎フロンターレの日本代表DF三浦颯太に、スウェーデン移籍の可能性が浮上している。
現地メディア『Fotbollskanalen』は11日、スウェーデンの名門AIKストックホルムが三浦の獲得に向けて本格的な交渉を進めていると報じた。
AIKは今季、右サイドバックのDFエスキル・エドが度重なる負傷に苦しみ、終盤にも戦列を離れたことで守備陣の層が薄くなっていた。そのため、冬に向けてサイドバックの補強を急務としており、夏に獲得を試みた三浦に再び白羽の矢を立てた。
同メディアによると、AIKは今夏にも三浦獲得に迫っていたものの、川崎フロンターレ側が提示した移籍金が想定より高く、最終的に交渉は決裂していたという。
しかし今回、両クラブの話し合いが再開され、条件面の調整が行われているとされる。
現在25歳の三浦は、昨季J2のヴァンフォーレ甲府から川崎に加入し、昨年の元日に行われた国際親善試合のタイ戦で日本代表デビューを飾った。
今季のJ1では26試合に出場し、6アシストを記録。攻撃参加の積極性と高いスプリント能力が持ち味の左サイドバックだ。
同選手と川崎の契約は2028年夏まで。今冬のクラブ側の判断が注目される。
現在スウェーデン1部では、ユールゴーデンのU-19日本代表DF小杉啓太がプレーしており、日本人サイドバックの評価が高まりつつある。
もしAIK移籍が実現すれば、三浦にとってヨーロッパ初挑戦。北欧の伝統クラブで、さらなる成長のチャンスを得ることになる。
今季も安定感のあるプレーでチームを支えた川崎の左サイドバックの去就に、目が離せない。
筆者:江島耕太郎(編集部)
