日本代表DF菅原由勢とともにドイツ1部ブレーメンでプレーする長田澪ことミオ・バックハウス。
U-21ドイツ代表でもある21歳のGKだ。日本人の母とドイツ人の父のもとにドイツで生まれたが、幼少期には日本の川崎フロンターレにも所属したことがある。
その長田がブンデスリーガ公式インタビューで様々な話題を語っていた。
「僕はメンヒェングラートバッハ生まれですが、1歳の時に両親が日本に移住しました。妹は2006年に日本で生まれたので、その前には日本に移住していたはずです。(移住した正確な理由は)あまり聞いたことがありませんが、おもしろい話のはずです。両親は日本が大好きですから。
(音楽家の母親が日本で演奏したかった?)
そうかもしれませんね。両親とも本当に日本で暮らしたがっていましたし、今でもそこに住んでいます。20年以上もお気に入りの場所なんです。
僕らは東京と横浜の間になる川崎で暮らしていました。大都市の真ん中で暮らしていたので、そういう場所で育つと、特に特別な場所には思えません。街では様々なことが起こっていて、当時の生活そのものだったからこそ、素晴らしい思い出がたくさんあります。
特別な時間について、日本がどれほど特別だったかについては、そこに住まなくなってから考えるものです。家族、友達、先生など今でも多くのつながりがあります。(日本に)帰国できる時はいつだって幸せです。
(日本の何がそれほど特別なのか)
他のどの国とも比べることはできません。人々はとても礼儀正しいし、几帳面。それとどの街も交通量が多いですね。それにもかかわらず、とても穏やかで静かな場所もあります。例えば、富士山の周りなどは自然がとても美しいです。全てが一カ所にあって、本当に素敵な国です。
(なぜドイツに帰国した?)
13歳で帰国しました。両親はドイツに戻りたいならいつでもその選択肢があると言ってくれていたので。兄弟全員が小学四年生のときにドイツで半年を過ごしたので、祖父母との強い結びつきができていたんです。ある時に両親から、もしドイツに住むことが夢なら、そうすべきと伝えてくれたんです。そういう経緯です。我が子のように受け入れてくれた祖父母がいたのは幸運でしたし、とても感謝しています。
