今シーズンからフランス1部ル・アーヴルでプレーする日本代表DF瀬古歩夢。
25歳の瀬古は、セレッソ大阪でプロになると、2022年から海外でプレーしてきた。
身長186cmのセンターバックながら、足元の技術が高いため、守備的MFとしても起用可能。
ル・アーヴルでは第2節以降は守備的MFに固定されている。
ここまで全試合に出場するなど地位を確立した瀬古は、記者会見に登場すると、フランス語の通訳を交えながらもすべて英語で回答していた。
そうしたなか、地元紙『Paris-Normandie』は、瀬古をこう讃えていた。
「瀬古は本人の意に反して、ルアーヴルで疲れ知らずの守備的MFに。
ボランチとして定着した瀬古は、チームの柱となり、長距離走と責任を積み重ね、もはやなくてはならない存在となった。彼の疲労や走ることへの嫌悪感はもはや関係ない。
瀬古は、開幕以降チームの中で最も走行距離が長い選手だ。
ディディエ・ディガール監督はこう話している。
『代表チームへの合流するのは、短い移動や時差だけではない。それでも彼は『疲れた』という言葉以外は口にしない。いつも笑顔でそう言う。だからといって、次の試合に出場したくないというわけではない(笑)
瀬古は様々なポジションに適応し、プレーする方法を知っている。彼は潤滑剤のような選手だ。ミスをしないので、チームに大きな安心感を与えてくれる。ハードワークするし、とても人気がある』
彼の人間的資質は、そのスポーツ能力と見事に調和している。
センターバックの瀬古歩夢は、フランスリーグへの適応を助けるため、指揮官によって守備的MFにポジション変更された。
彼はピッチ上での信頼性と献身的なプレーで強い印象を残している。ホームスタジアムでのメンバー発表時に彼の名前が最も多くチャントされるのも決して偶然ではない」
瀬古は、走るのは好きではないが、求められる役割に適応したと話していた。
その走行距離は、チームトップとなる160.9キロを記録しており、リーグでも6位に入っている。
もはやチームに欠かせない主軸となった瀬古は、愛される人気者になっているようだ。
筆者:井上大輔(編集部)
