日本代表の背番号10を背負う堂安律。
27歳になったレフティは、昨シーズンはフライブルクでブンデスリーガ10ゴールを達成し、この夏にフランクフルトに引き抜かれた。
その堂安は、13日のブンデスリーガ第14節アウクスブルク戦で圧巻のゴールを決めた。
後半23分、ゴール前でボールを受けると細かなボールタッチで相手をいなしつつ、ペナルティエリア内に進入。後方から激しいチェックを受け、目の前には多くのディフェンダーが立ち塞がっていたが、左足でシュートを放つと、相手に当たってゴールに転がり込んだ。
『Sky』も「個人の輝きが均衡を破った。輝きを放ったのはたった一人の選手だけだった」と堂安の独力ゴールを称賛。
フランクフルトは堂安の決勝ゴールで1-0の勝利を収め、「あのゴールを見れば、(得点に対する)意志の強烈さが分かる」とディーノ・トップメラー監督は活躍を讃えていた。
一方、敗れたアウクスブルクのマヌエル・バウム監督は「失点の場面は、堂安に対して何度も止めることができたはず。堂安がゴールを決める前にボールを奪うチャンスが4~5回はあった。だが、結局、ディフレクトしたシュートがゴールに入ってしまった。今日の試合を象徴するものだ」と失望を口にしていた。
これで今シーズンのブンデスリーガで4点目となった堂安は、「(RBライプツィヒ戦に0-6で負けた)先週末からまたいい立ち直りを見せることができた。いいメンタリティも示すことができた。あの得点は素晴らしいカウンタープレッシングから生まれた。本当にうれしい。いいゴールだっただけでなく、重要なものでもあった。ファンのためにも絶対に勝ちたかった。(今年)最後のホームゲームで何かお返しがしたかったからね。本当に本当に重要なものになった」と喜んでいた。
フランクフルトは20日にアウェイで行われるハンブルガーSV戦で今年の戦いを終える。
筆者:井上大輔(編集部)
