日本代表DF板倉滉が所属するアヤックスは、オランダ屈指の名門クラブだが、今シーズンは苦しんでいる。
ジョン・ハイティンハ監督をわずか13試合で解任し、フレット・フリム暫定監督が就任すると、板倉はセンターバックではなく守備的MFとして起用されるようになった。
守備に問題を抱えているチームを立て直す策だったが、元オランダ代表FWウィム・キーフトが「彼は単純にサッカーができない」と発言するなど、現地では板倉に対する批判も散見された。
そうしたなか、アヤックスは、14日に上田綺世と渡辺剛が所属するフェイエノールトとのビッグゲームを戦い、2-0で勝利。

競り合う板倉と上田
(C)Getty Images
板倉はセンターバックで起用され、今シーズン18ゴールを叩き出している好調の上田を抑え込んだ。
『fcupdate』などによれば、フリム監督は、上田を無効化するのが板倉の狙いだったのかと聞かれるとこう答えていたそう。
「それがまさに彼の目標だった。この数日のことだが、滉のようなレベルの選手に対して、もう少し敬意を示すべきだ。
彼は一時出場時間が減ったが、今はまた増えている。守備もどんどん良くなっている。この試合でも実際に成長しているのが見て取れた。ボールタッチもよかったし、着実に進歩している」
これはキーフトらの批判に対する反論だったようだ。
現地では「『板倉はもっと敬意に値する』とフリム監督が解説者を非難」とも伝えられている。
筆者:井上大輔(編集部)
