今月4日に今季限りでのサンフレッチェ広島の退団が発表されたフランス人FWヴァレール・ジェルマン。
フランスやJリーグで活躍したストライカーが、現役引退を視野に入れていることが明らかになった。
フランスメディアRMCの番組『Stephen Brunch』に出演したジェルマンは、「終わりが近いと感じている。100パーセントではないけど、いろいろな理由から95パーセントくらいだね。この決断には落ち着いて向き合えている。年末年始を過ごして考えるために、5パーセントだけ余地を残している」と語り、35歳でスパイクを脱ぐ可能性が高いことを示唆した。
ジェルマンはモナコ、マルセイユなど、長年フランス国内でプレーし、リーグアン通算469試合105得点を記録した実力派ストライカー。今年2月に広島に入団し、公式戦30試合で4得点を挙げた。
番組内ではフランス復帰の可能性についても言及。「正直に言って、(フランス復帰は)ないね」と断言し、家族との時間を最優先したい考えを明かした。母国の名門クラブで十分なキャリアを積んだこともあり、新たにフランス国内で挑戦する意欲は高くないという。
一方、日本での挑戦については高く評価している。
ジェルマンはサンフレッチェ広島での経験を振り返り、「日本での経験は本当に素晴らしかった。スタジアムは満員で、レベルも高く、とても魅力的なリーグだ」と日本でのプレーを回想。Jリーグの環境や競技レベル、観客の熱量に強い印象を受けたことを語った。
「引退する可能性は95パーセント」と語ったジェルマンだが、魅力的なオファーがあれば現役を続行する選択もあるかもしれない。今冬の動向に注目が集まる。
筆者:江島耕太郎(編集部)
