中国リーグの福山シティFCは16日、JFLのいわてグルージャ盛岡よりFW藤本憲明が加入することが決定したと発表した。
藤本は1989年8月19日生まれの36歳。中学までガンバ大阪のアカデミーで過ごし、進学した青森山田高校では3年時、右サイドバックとして選手権に出場した。
近畿大学から2012年に加入したJFLの佐川印刷SCでは、アマチュア選手として働きながらプレー。ゴールの実績を積み上げ、J3の鹿児島ユナイテッドFC、J2の大分トリニータとステップアップを果たす。
チームとともに昇格したJ1でもすぐさま結果を残すと、2019年夏にヴィッセル神戸へ電撃移籍。9番を背負うも思うような活躍はできず、清水エスパルスへの期限付き移籍や鹿児島への復帰を経て、今季いわてグルージャ盛岡へ加入していた。
2015年以来となるJFLでのプレーだったが、27試合で17ゴールを挙げてJFL得点王に。ただ岩手が1年でのJリーグ復帰を逃したこともあってか契約満了となり、悲願のJFL昇格を目指す地域リーグの福山シティへ移籍することになった。
以下は福山シティ加入を決断した藤本のコメント。
「いわてグルージャ盛岡から移籍しました、藤本 憲明です。
福山シティFCのクラブビジョン、福山市のスポーツとしての可能性とポテンシャル、なにより岡本代表の熱意と福山への想いにワクワクし、共に戦う事に決めました。
「JFL昇格」は手の届くところにあると思います。自分の経験を全てこのクラブに活かし、あと一歩、そしてその先へ福山が盛り上がるように努力していきます。
JFL、Jリーグへの道は茨の道ですが、福山の100万本のバラが茨に負ける事はありませんし、福山のデニムを身に纏えば怖いものはありません。
福山城の鉄板張り天守のような堅い防御力とくわいの芽のように鋭くとがった攻撃をし、鞆の浦を走る船のようにどこまでも走り続け勝利する姿を見せたいと思います。
福山シティFCと共に歴史を創り上げましょう!!
『絶対昇格』
We are Fukuyama City
藤本 憲明」
“ばらのまち”として有名で毎年「福山ばら祭」が開催されている福山市。
今季、中国リーグ4連覇を達成したものの、またも全国地域チャンピオンズリーグで苦杯を喫した福山シティは、27歳の小谷野拓夢監督との契約更新を先日発表している。
筆者:奥崎覚(編集部)
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