J1昇格プレーオフ決勝で徳島ヴォルティスを下し、17年ぶりのJ1復帰を決めたジェフユナイテッド千葉。
最後にJ1を戦ったのが、南アフリカワールドカップ前年の2009年だったことを考えると、世代が移り変わるほどの長い期間だったと言える。
久々となる日本最高峰の舞台での戦いに向けて、選手監督やクラブスタッフはもちろんファン・サポーターも心躍っているに違いない。
そんな千葉のホーム、フクダ電子アリーナは、前回のJ1時代から数多の名シーンを生み出してきた多目的球技場だ。
日本のスタジアムとして、施設の運用開始時からネーミングライツ(命名権)を採用した初めてのケースとして知られる「フクアリ」。2005年のオープンから一貫してフクダ電子がネーミングライツを取得している。
しかも、ユニークな点として、現行の契約では通常の契約金「年額2,500万円(消費税及び地方消費税は別途)」に、以下のような注釈が添えられている。
「※フクダ電子アリーナをホームグラウンドとするジェフユナイテッド市原・千葉がJ1に昇格した場合は、年額を5,000万円とする。」
千葉がJ1に昇格した場合、契約金はなんと「年額5,000万円」に倍増するとのこと。ネーミングライツの対象である蘇我スポーツ公園を管理する千葉市としては、ついにこの時が来た!と小躍りする状況だ。
ところが1点、問題があり、令和3年(2021年)4月1日から始まった現行の5年契約は、令和8年(2026年)3月31日までとなっている。つまり、今が契約最終年度…。
J1基準の契約金は来年度以降に適用されるとみられるが、契約自体を更新する必要があるほか、フクダ電子以外の企業が名乗りを上げる可能性も無きにしも非ず。
おそらく千葉市は現在水面下で交渉等を進めているとみられ、今後の発表が注目される。
筆者:奥崎覚(編集部)
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